2018年4月18日 (水)

いくら先進的な技術でも賛成できない研究:脳組織から記憶を回収してコンピューター内に意識を再現

 ASCII.jp:MIT、「脳の永久保存」企業との研究契約解消へという記事を読んで思ったのは、いくら先進的な研究でも、倫理がからむと賛成できないということだ。脳組織から記憶を回収してコンピューター内に意識を再現するという技術は、昔からSFの世界では当たり前の話である。でも、実際に、それを研究するとなると、倫理に反することではないか、という疑問が生じてくる。
 記事にあるように、「非常に興味深い基礎科学問題」であることは、同意である。普通なら、そうした問題には、きっちりと研究費をつけて、研究してほしいと思っただrう。
 だが、脳組織から記憶を回収してコンピューター内に意識を再現という基礎研究は、イヤだと思う。いつもの考えとは、全く矛盾することなのだが、倫理的側面とは、そいうものなのだろう。科学の発展のためなら何でもやっていいわけではない。科学よりも倫理の方が重要だ。
 倫理というのは、時代によって異なる。一方、科学の真理は時代を超越する。でも、その時代の倫理を科学よりも優先するというのが、人間の取るべき態度だと思う。ひょっとすると、今回の記事のような研究が受け入れられるような倫理観の時代が来る可能性もある。その時代から見ると、今の倫理観は何と古臭いのだろうと思われるかもれない。そうであっても、その時代の倫理感を大切にすることこそが、重要なのだと信じる。

2018年4月17日 (火)

IoT機器といっても本当にインターネット接続が必要なのか?

 IoTというキーワードが普及しすぎて、ネットワーク接続=インターネット接続ということになってしまっている。ところが、実際には、インターネットに接続させる必要のないネットワーク接続機器というものも存在する。
 代表的な機器は、プリンタだろう。私の自宅のプリンタは、Wi-Fiで宅内ネットワークに接続され、その宅内ネットワーク機器からプリントアウトできるように設定してある。だが、インターネットからアクセスはできないし、その必要もない。プリンタのファームウエア更新は、PC経由で実行している。これは、いい設計だと思う。プリンタからインターネット上のファームを直接ダウンロードするということも可能なのだろうけど、していない。ファームの更新というメイン機能ではないことで、不必要なインターネット接続を避けているのだ。
 私は、インターネット接続のエアコンなど買う気はない。外出先から、エアコンをONにしておいて、帰宅時には快適という使い方を想定しているようだが、こんなものはいらない。最近のエアコンは性能がいいので、急速冷房・暖房の機能を使えば、少し我慢するだけで快適な温度になるのだ。わざわざ、インターネットに接続させて、我が家のエアコンをボット化させる危険性を冒したくない。
 今の組み込み機器は、新しい攻撃に対応できるだけの開発体制を持っていない。ファームウエアのアップデートにしても、アップデート用のROM、RAMを確保し、ファーム配信サーバーを用意する必要がある。それ以上に深刻なのは、新しい攻撃に対応したパッチを用意する開発要員の確保である。組み込み機器程度の利益で、その機器の耐用年数にわたりセキュリティパッチの開発要員を確保するのは、現状では無理だろう。
 そうである以上、不必要なインターネット接続は避ける必要があると思う。PCやスマホのように、インターネット接続できなければ、ただの箱でしかない機器以外は、インターネット接続製品など購入しない、というのが、現状の技術・開発を考えたときに、ユーザーとしてのかしこい対応のように思う。

2018年4月16日 (月)

他のアカウントのユーザーのOutlookを設定するときに問題が発生:ちょっと手こずった

 家族で共有のPCがある。家族で、1人1人にアカウントを設定して使っているのだ。私も、メールを読むのにOutlookを使っていた。ところが、Webメーラーに切り替えたので、このOutlookは、ここ数年、全く使っていない。
 ある事情で、最近になって、家内のアカウントでOutlookをメーラーとして使うことになった。この設定が、ややこしかった。家内のアカウントでPCにログインし、Outlookを立ち上げようとすると、私のアカウントのドキュメントフォルダー上の設定ファイルを読み込もうとするようなのである。当然、アカウントが異なるので、異なるアカウントの情報は読み込めない。ということで、Outlookが立ち上がらないのだ。
 ネットで探してみても、そんな症状は、出てこない。このPCでは、2つのアカウントで、Outlookを動かせているので、本来、こんなことが起きるはずはないのである。何かの要因で、こうなってしまったのだろうが、どうやらレアケースのようだ。
 コントロールパネルを大きいアイコンで表示し、メールを選択すると、Outlookのメール設定画面が出てくる。そこでデフォルトを変更し、今のアカウントのドキュメントフォルダを使うようにしてやると、Outlookが立ち上がるようになるのである。ソフトが起動すれば、あとは簡単である。メールサーバーの設定などをして、無事使えるようになった。
 Windows10では、メーラのデフォルトはOutlookではない。これがやっかいのもとだったのかもしれない。

2018年4月15日 (日)

Googleが勝手にフォルダをスキャンしている:仕様だったとは知らなかった

 インターネット サギウォール というソフトを入れている。海外旅行を予定していて、しかも個人旅行の場合、いろんなサイトを見て回るので、少しでも変なサイトにひっかからないための保険として使っているのである。
 このソフトにフォルダの保護機能というのがあって、指定したフォルダに、登録されていないサービスからのアクセスがあった場合に検出する機能である。Googleの署名入りのサービスがアクセスしているという警告が何度かあった。書名のないサービスは、許可しないのだが、Googleなら仕方ないか、と思って許可していた。でも、なんだか回数が多くて、気持ち悪かった。
 Chromeは定期的にPCの中身を「監視」している - GIGAZINEによると、Chromeの仕様らしい。いいことをしているようなのである。
 とはいえ、ブラウザにそんな機能があるなんて、誰も知らないだろうなあ、というような話だった。

2018年4月14日 (土)

3D酔い:新しいゲームはできない

 アドベンチャーゲームの古典、Grim Fandangoをやった。思いっきり難しいゲームで、何度も後略サイトを見ないとだめであった。とは言っても、かなり楽しめた。
 そこで、最近のアドベンチャーゲームもやってみようと思って、無料で入手していたゲームをやってみたのだが、最近のゲームは、ゲーム内での移動が、必ず3D移動になっている。30分もゲームをやっていると必ず3D酔いしてしまうのである。体調をくずしてまで、ゲームをやる必要もないので、この手のゲームには近づかないことにした。

2018年4月13日 (金)

CQ出版の感謝祭:トラ技やInterface誌のバックナンバーを購入するならこの機会に

 CQ出版のWebShopが5/9まで感謝祭をやっている。この期間は、送料が無料になるらしい。
 このブログで、トラ技やInterface誌のレビューを書く時には、Amazonへのリンクを貼っている。今でもAmazonは書籍の送料は無料だからだ。
 ただ、Amazonに在庫のないバックナンバーを買うときには注意がいる。たまに、新刊よりも高価な値付けをしている業者がいるからである。特に、基板やCDが付録についている号に多い。そんな時でも、CQ出版には在庫がある場合がある。当然、定価で購入できる。いつもは送料が必要なので割高になるのだが、5/9までなら送料無料ということで、バックナンバーを買ういい機会だ。

2018年4月12日 (木)

トラ技5月号の記事『間一髪!測定器の命綱「グランド」』:私も経験あります

 前回トランジスタ技術 2018年 05 月号の感想を書いたが、特集記事以外にも面白い記事があった。測定器を破損から守るためにはプローブのグランドの接続やAC電源まわりの配線を理解しておく必要があるという内容だ。これは、本当に必要である。
 そもそも、間違った接続をすると、測定器を破損するだけでなく、感電することがある。設計上は、5V以上の電圧が発生するはずがないマイコン基板で、ICEとの接続コネクタに偶然触った時にビリビリと電気を感じたことがある。テスタで計測すると50Vくらいの電圧がかかっていた。即座にボードの電源をOFFにした。グランドの取り方をミスしていたのだ。そのころのICは頑丈なもので、ボード自体は破損しなかった。
 失敗はこれだけではない。AC電源まわりの配線を理解していなかったため、高価なロジックアナライザを、これは破損させてしまったことがある。ロジックアナライザの電源から煙が出てきたのだ。何とか修理できたが、高くついた。
 他にも、ロジックアナライザのプロービングの場所を間違えて、プローブの先を溶かしたり、と計測器がらみではいろんな経験がある。
 失敗した時に、この記事のような内容をしっかりと把握して、なぜこんなことが起きたのかを知ることが重要である。

2018年4月11日 (水)

トラ技5月号の特集は「micro:bit&新PIC入門」:PICの記事はPICファン必読

 一言で言うと、トランジスタ技術 2018年 05 月号は、組み込み技術者にとって、充実した内容であった。
 micro:bitは、英国の放送局BBCが教育用に開発し、100万台を無償で配布したことで有名になったボードである。日本でも、2000円程度で入手できる。このボードの上で、MicroPythonを動かすというのが、特集記事のmicro:bitの部分だ。MicroPythonについては、別冊付録1でも、ESP-WROOMで動かす方法、PC用のPythonとの違い、ライブラリなどを紹介している。
 PICの新しいシリーズであるPIC16F1ファミリの紹介記事は、後閑氏が執筆していて、さすがの充実した内容である。チップの概要、開発環境MPLAB、膨大なマニュアルを読まないと作れない初期化関数や割り込み処理や周辺モジュール関数をGUIの設定だけで自動生成してくれるという魔法のようなツールMCCの使い方、多機能なCIPモジュールの解説など、実際に使う時に知りたい内容を網羅して解説してくれている。
 このPICを使ったPICoTというマイコンボードについても解説がある。このボードは別売りされるようだ。定番のArduinoシールド接続、Wi-Fiモジュール接続だけでなく、RCターボ接続とかセンサモジュール接続とか、組み込みらしい構成である。
 別冊付録2には、はんだ付けの解説が掲載されていて、参考になる。

2018年4月10日 (火)

個人情報を扱う製品の方がサイバーセキュリティ対策は容易?

 組み込み機器でのサイバーセキュリティ対策の重要性が言われながら、実際には、対策されていない機器が多い。ネット上で誰でも見ることのできるWebカメラ映像を集めたサイトまである現状である。
 このWebカメラは、言語道断だ。これは、誰でもわかることである。不用意なポートをふさぐ、暗号通信を使う、などの技術的手段を実装しなければならない。一方で、運用側も、工場出荷時のパスワードを使わず、推測されにくいパスワードを使うという運用も必要だ。この2つが機能して初めてセキュアな運用ができる。
 Webカメラの場合、この説明は、今の時代、すんなり受け入れられるだろう。個人情報そのものに関係した機器だからだ。
 一方で、個人情報に関係しないIoT機器の場合どうだろう?セキュリティ上の不備があって、乗っ取られて、DDOS攻撃に使われるといいっても、個人情報は漏えいするわけではない。知らない間に、他人の迷惑になっているだけである。こういう機器のサイバーセキュリティ対策は、面倒である。
 メーカーは、開発工数の増加や、そもそも安いCPUでは対策できなから、ということで、そんな面倒なことはしない。というか、機器の設計者が、そんなことの必要性を知らない可能性もある。ユーザーもそうだ。自分の個人情報が漏えいするという可能があるならともかく、それ以外の機器で工場出荷時の設定を変えて使うユーザーがどれだけいるのだろうか?
 IoT時代のサイバーセキュリティというのは、そういう意識されない製品、ユーザーにサイバーセキュリティ上の常識を適用させるという挑戦に他ならない。難しいなあ、というのが実感である。何でもかんでも、インターネットに接続するのは、やめた方がいいと思う。今の世の中に逆らうようだけど、ちょっと便利になるからというだけでインターネットに接続する製品というのは、本当に必要なのだろうか?

2018年4月 9日 (月)

IoT機器の機能安全に関する国際標準:マルチベンダー対応になると複雑になる機能安全

 産総研:国際標準化の新規開発提案が承認される-スマートホームにおけるリスク低減に期待-を読んでなるほど、と思った。最初は、日本初の国際標準という興味だけで読んだのだが、
ガス検知システムと空調システムが自動窓制御システムを介して連携している。ガス検知システムがガスを検知し窓を開ける指令を発し、同時に空調システムが窓を閉める指令を発した場合、自動窓制御システムはどちらの指令を優先するかが事前に決定されていない場合、どのような動作をするのかは一般的に不明。このような複数システムの機能安全に関する国際標準を開発する。
という国際標準の目的を読んで、なるほど、と思ったのだ。
 システムが、単一ベンダー機器で構成されれば、この手の話は、ベンダーまかせになる。まともなベンダーなら事前に設計に盛り込んでいる。だが、マルチベンダーとなると、個々の機器だけでは、システム全体として機能安全を提供できないケースがあるということだろう。
 ただ、実際には難しそうだ。提示されているケースでは、指令元の優先順位を規定し、優先順位が高い機器からの指令を実施するということになるのだろう。そして、その優先順位は、このケースでは、ガス検知システムの方が優先順位が高いというのは、一般的に納得のいく優先順位づけになる。この優先順位を、全ての機器カテゴリーごとに決めていく、ということになるのだろうか?まあ、提案の中身を読んでいないので、単なる推測である。もっと、スマートな方法が提案されているのかもしれない。
 標準で検討するのは、①居住者の種類(高齢者、乳児など)を考慮した安全度水準の定義、②上記の安全度水準を用いたリスク評価の手順、とあるので、そもそも私の思ったような手段系の話ではないのかもしれない。原案が公開されたら、見てみたい。

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