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2011年1月23日 (日)

カップヌードルをぶっとばせ!:日清のブランド・マネージャ制度

 日清食品の株を持っている。株主優待で、いつもは基本的にはインスタントラーメンが送られてくるのだが、今回はなぜかその中にカップヌードルをぶっつぶせ!―創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀という本が入っていた。日清の社長が書いた本のようで、「なんだ、新しい宣伝か」と思ってそのままゴミ箱行きにしようかと思った時に、堺屋太一氏の「二代目には創業者の偉さがわかる。創業者には二代目の苦労は分からない。二代目こそ、強靭で謙虚でで大胆でなければならない。」という帯を見て、ちょっと読んでみようと思った。
 最初の内容は、強烈な個性の持ち主であった創業者との親子であるがゆえの確執である。創業者がいかにしてチキンラーメンやカップヌードルを開発したかは、NHKのプロジェクトXで放映されて見ているが、こういう人を親に持つというのは結構大変なことと思う。ただ、ここで終われば、これで終われば平凡な本である。
 この本の価値はその後の著者が創り育て上げたブランド・マネージャ制度を自らがその目的、成果、時代に合わせてどのように育ててきたかを記述した部分にある。
 ブランド・マネージャ制度はブランドごとに独立採算でいわばブランドごとの会社として経営する仕組みである。この説明だけでは、よくある経営手法でその独自性はわかりにくい。その独自性を端的に表すのが題名になっている「カップヌードルをぶっつぶせ!」だ。各ブランド・マネージャは、何でもありの仁義なき闘いをする。その仁義なき闘いでたとえ自社の稼ぎ頭であるカップヌードルの売り上げを落とすことになってもかまわない。他社の商品にシェアを食われるくらいなら自社商品に食われる方がましなのである。
 それ以外にも、著者の工夫した仕組みが論理的に説明されていて飽きない。
 堺屋太一氏の素晴らしい推薦文のおかげで面白い本を読むことができた。

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