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2011年1月18日 (火)

情報工学:大学の問題意識

 情報処理学会の学会誌が届いたので見てみたら、「情報系学長、おおいに語る」という座談会記事で、大学の方の問題意識がよくわかった。たまたま前回、情報工学が実務の役に立つ学問であってほしい旨を書いたが、大学の方も危機意識があるようである。
 少し引用する。

卒業研究の時には、ある程度はプログラミングができるようになっていてほしいんですが、最近の学生はできなくなっている。そもそも彼らと話していて感じるのは、ハードウエアもソフトウエアも完全にモジュールを組み合わせるものだと思っている。だからモジュールの中は、ブラックボックスでいいんです。動かなくなったら、開けて感がてみるんでなくて、次のと交換すればいいと思っている。

 これなんてまさに今、企業の現場で起きていることである。何か問題があっても、原因を追究せず、リセットしたり、再インストールしたりしている。動かすのではなく、動くまでやみくもに試行錯誤している。
 自分でプログラムを書かずに、インターネットで探してくる、という風潮も指摘されている。
 やはり、企業の現場で起きていることは、大学で既に起きていることで、心ある大学人は危機意識をもっていることがよくわかった。
資金は研究につけるのではなくて、教育につけるべきで、教育に必要な研究はその予算でやってもいい。それ以上の研究をするなら、自力でどこからでも取ってこいと、そういう感覚でやっていくしかないだろうと思います。

 ここまで教育を真剣に考えている大学人がおられるとは正直思わなかった。こういう方々が大学教育を良いものにして、原理をきっちり理解し、プログラミングができる学生を企業へ送り出せるようになることを切に期待している。 

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