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2011年2月27日 (日)

現場力の向上:石橋を叩けば渡れない

 現場力がいかに重要かということで、、石橋を叩けば渡れないの話を続ける。この本は、1972年が初版の本に、唐津一氏の解説をつけて、1999年に出版された古い本である。しかし、現場力の重要さという意味では、今も通用する本である。というよりも、昔の現場力のすごさを学べる良い本だと思う。古くさいと思わず是非とも読んでほしい。Amazonのレビューでも評判のいい本である。

 やるかやらないかを決心する前に、こまごまと調査すればするほど、やめておいた方がいいんじゃないかということになる。”石橋を叩いて渡る”とか”渡らん”とかいうけれども、石橋を完全に叩いてから、渡るか渡らんか決心しようなんて思っていたら、おそらく永久に石橋は渡らんことになるだろうと思います。

 これが、本の題名になったところの文章である。全くその通りである。木の橋でも渡る必要があるのに、石橋が目の前にあって渡らないということでは何もできない。
 創造性というものは、理屈だけで引き出せるものではありません。創意工夫を試みる場合、論理的にいく部分といかない部分、つまり非論理的な部分があります。
 非論理的なこととは何かというと、「感じること」です。論理すなわち「考えること」と非論理「感じること」が重なって初めて創造性が生まれてくるのです。

 開発テーマの重要性を判断するために、点数で評価しようというシステムを導入した人物がいた。いろんな項目ごとに点数をつけて、それで評価しようというのである。石橋のあちこちを叩いて、その音の点数で石橋を渡るかどうか決めるということであろう。この方法は一見論理的なので、経営トップの覚えめでたく、この仕組みを提案したこの方は出世された。現場では、この方法を全く馬鹿にしきっていた。適当に点数をごまかすのである。
 開発とは未来形である。未来形を扱うのに、全て論理でできると考えるのは、何もわかっていない証拠である。現場では、論理の世界と、非論理を感じる世界とをフルに活用して、未知のものを作っていくのである。
 こんなところに点数主義の入り込む余地はない。頭がいいだけで、現場を知らずに出世する人間ばかりになったら日本はだめになると痛切に思うのだ。

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