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2011年2月 2日 (水)

ものづくりの世界へもクラウド-組み込み技術へも影響が:日経ものづくりの記事より

 日経ものづくりという雑誌がある。書名で分かるように製造業での生産技術よりの記事の多い雑誌である。この2011年2月号の特集を見てびっくりした。「クラウドを味方に」というのだ。クラウドがIT業界のバズワードであった時代を乗り越え,製造業の中へも深く入り込み始めたのだろう。少し引用してみる。

製造業は、製品と仕組みの両方で付加価値をつくっていくが、この両者をまとめて根底から変える可能性を持っている技術は、これまでなかった。それがクラウド・コンピューティングの本質だ。
 手放しの評価である。いくらなんでも言い過ぎのような気もするが,組み込み技術者としても看過できない内容も含んでいる。
 記事では「表のクラウド」「裏のクラウド」という言い方で分けている。「表のクラウド」はクラウドを製品の付加価値へ生かす使い方である。たとえば,富士通のスキャナS1100が,evernote,salesforce,Googleドキュメントと連携することで付加価値を増やしたのが一例である。「裏のクラウド」は,製品開発へクラウドを活用することである。
 組み込み技術者としては,「表のクラウド」として,何らかの形でネットにつながる製品を開発するときにはクラウドの利用を考える必要がある,ということであろう。技術的に言えば,今までネット接続できる機器を開発してきた技術者から見るとそんなに大きな変化ではない。むしろ,どんな付加価値を生み出すかというアイデアが重要である。
 また,開発時には,組み込み技術者とサーバー技術者とはかなり文化が異なることを意識する方がいい。何度か,組み込み技術者としてサーバー技術者と接してきた経験から言うと,同じソフト技術者じゃないか,というところから出発せず,違う文化をまず理解する方がいい。
 ちなみに、日経ものづくりという雑誌は,2010年6月号では,「ソフトが揺さぶる製品安全」という特集もやっていたりする。組み込み技術者が定期購読するほどではないが,たまにどんな特集があるのかをみて,興味のある号だけ読んでみてもいいと思う。

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