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2011年2月14日 (月)

南極越冬記を久しぶりに読んで思ったこと(つづき)

 南極越冬記を読んでの感想を続ける。
 30年以上前に読んで感慨を受けてその後の考え方に影響を受けた箇所が、個性に関することである。
 

同じ性格の人たちが一致団結しても、せいぜいその力は「和」の形でしか増さないけれども、それぞれ異なる性格の人たちが団結した場合には、それは「積」の形でその力が大きくなるのではなかろうかと考える。
 今でこそ、よくある表現だが、30年目の大学生にとっては、個人と集団との関係を考えるきっかけになった言葉であった。「積」を大きくするには、1人1人の力を大きくすることも重要である。まずは、自分の力をいかに大きくするかが重要だ、と思ったことを覚えている。
 今読んで、日本って変わってないなあ、と思う箇所もある。観測船「宋谷」が帯に短しタスキに長しであるという話である。
 
宋谷は、バリバリ氷を割ることもできないし、といって小曲もきかない。要するに「帯に短し、タスキに長し」なのだ。
 著者は、バリバリ氷を割ることができる大きい船を予算を取って作るか、小さい船で小曲をきかせて氷をよけて進む(ただし船員に技能を要する)かどちらかを選ばないといけないのに、どっちつかずの船を作ってしまったことを嘆いているのである。船員に技能を要求する一見危険な方法は、リスクが高すぎてできない。かといって、バリバリ氷を割ることができる大きい船を作るだけの予算はない。そこで予算の範囲でがんばって、かえって中途半端になってしまうのだ。どこの会社にでもありそうな話である。
 他にもいろいろ考えさせられるところのある本であった。

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