学習用の基板をどう手配するか:dsPIC基板付きの本
前回、前々回で、PICマイコンの基礎という本とCによるマイコン・ペリフェラル操縦法
という本を紹介した。どちらの本も良い本だと思う。だが、組み込みソフトウエアを学ぼうという人にとって、この2冊の本は欠点がある。どちらも基板を自作するという内容になっている。しかし、組み込みソフトウエアを学ぼうと考える初学者にとって、基板の自作は少し敷居が高い。
1つの方法は、基板付きの本で勉強することだ。PICマイコン・スタートアップ[dsPIC基板付き]は、トランジスタ技術2007年8月号の付属基板をそのまま付属した本である。この基板はうまくできていて、ブレッドボードにそのまま挿入して使えるようになっている。周辺回路にLEDを追加したりという実験にはブレッドボードは手軽なので、勉強には最適である。またRS232C経由で、PCからソフトウエアをダウンロードするためのブート・ローダが予めROMに入っているので、ROMライタなどがなくてもソフトウエアを走らせることが出来る。ただ、本の中身そのものは雑誌の記事が基になっているので、詳細な解説や体系的な解説にはなっていない。前回、前々回で紹介した本などで補間するといいと思う。
ただ、本の付属基板はコストの問題であまり周辺回路を追加するわけにはいかない。最近ではオープンソースハードウェアで作られた基板を市販していたりするので、その基板を題材にした詳しい解説書があれあばいいのに、と思う。
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