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2011年3月28日 (月)

PICの内蔵周辺回路に特化した解説書:Cによるマイコン・ペリフェラル操縦法

 前回、PICマイコンの基礎という本を、題名通り基礎となるポイントをおさえた良書として紹介した。ハード・ソフト両面に目配りした良書だと思う。ただ、この本だけでは、あくまで基礎となるポイントを学べるだけで、実際の開発との差がかなりあると思う。
 組み込みソフト技術者が学ばなければならない技術を大きく分けると、組み込みOSと周辺機器制御であろう。PICのようなマイクロコントローラでは、OSは使わない場合も多いので(というか私は使ったことがない)、後者の周辺機器制御が重要となる。
 周辺機器制御というのは、マイコンのレジスタを介して周辺回路を制御する技術である。プログラム自体は、レジスタ設定、レジスタ読みだし、レジスタ書き込みをある順番で実行するだけである。ところが、周辺回路に関係したレジスタをどのようにレジスタ設定、レジスタ読みだし、レジスタ書き込みすれば、意図通り周辺回路を動かせるかをマイコンのデータシートだけで読み取るのは難しい。組み込み技術者の新人教育でも、ここに1つの壁がある。
 最近発刊されたCによるマイコン・ペリフェラル操縦法は、dsPICでこの周辺回路の制御方法を具体的に解説した本である。
 PICマイコンの基礎が、ハード・ソフト・開発環境などのポイントだけを記述した本であるのに比べ、Cによるマイコン・ペリフェラル操縦法は、周辺回路の制御方法に特化した本なので、かなり詳しく説明されている。かなり詳しく、という部分は、組み込み技術の解説書としては諸刃の剣で、詳しくて良く分かる一方、そこで使うレジスタはあくまでそのマイコン固有のものなので、どうしても一般的な解説にはなりにくい。
 dsPICは、PICシリーズでも主流のチップなので、使う技術者も多いと思う。また、かなりいろんな周辺回路が内蔵されているので使いこなすのが難しいチップでもある。dsPICを使って組み込みソフトを開発する技術者にはお勧めの本だ。ただし、開発環境などについては、解説がほとんどない。別の本と併用するといいであろう。
 

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