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2011年3月22日 (火)

新人教育での苦労:情報処理3月号より

 情報処理学会の機関誌である情報処理の3月号が届いた。「プログラミング、何をどう教えているか」という連載があり、興味深く読んでいる。今月号は企業における新人教育であった。その中で、『頭が良いのに「分かる」ことができない新卒たち』という恐ろしい題名の記事があった。少し引用する。

 練習を繰り返すことでアウトプットスキルを大きく伸ばした新卒がいる一方、いつまで経ってもアウトプットスキルが伸びない新卒が多くいたのです。<中略>試行錯誤の末分かったのが、根本的な問題はアウトプットスキルではなくインプットスキルだったのです。
 つまり、知識を「覚えて」はいても「分かる」ことができていないため知識の応用が効かずアウトプットに活かすことができない人が多くいたのです。

 なかなか厳しい指摘であるが、今まで配属されてきた新卒を見て、数年前から少しづつこうした新卒が増えている気がする。もともと技術というのは「分かる」ことの難しい分野である。表面的な理解では、設計・開発という業務に使える知識にはならない。いわゆる有名校出身の本来IQの高いであろう人たちの中で、修士課程までいきながら、設計・開発ができる人材に育つのは半分もいない。
 この著者は、知識の関係性とまともな議論の不足であるという。この意見ももっともである。しかし、これはこの著者の育成する技術者がSEであるということにもよっているのではないか。SEの技術として一番重要な技術が、知識の関係性であるというのはうなずける。社内で最も優秀なSEの人たちは、自分の知識を;うまく関係づけてすばらしいシステムを組んでくれる。すばらしい提案をしてくれる。
 しかし、設計・開発業務で必要なのは、それだけではない気がする。原理・原則の深い理解、とでもいうようなものが必要なのだ。たとえば、組み込みソフトでは、フォンノイマンアーキテクチャに関する理解くらいから出発した理解レベルを要すると思っている。そうした基礎を大学教育身につけず企業へ来てしまう者が多い。企業の現場でも厳しく再教育しているのだが、なかなかうまい手はないのが現状だ。

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