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2011年3月 6日 (日)

技術開発の2つのタイプ:シーズとニーズ

 西堀栄三郎氏の著書石橋を叩けば渡れないの話を続ける。氏は、創造性には2つのアプローチがあるという。

 既成のものに対する不満というものが創造性と非常に関係があります。それは不満というものがひとつの圧力となって創造性を促進する面があるからです。私は、そういう行き方をエジソン式発明といっています。つまり、要求とか切迫感が先に出てきて、それに対する解決策として、何か新しい知識を要求するという形です。
 もう一つは、新しい知識がまずあって、何か使い道がないかな、という方法です。エジソン式とは立場が逆です。

 前者は、まずニーズありきでそのために使えるものを探す。後者はシーズありきで、この知識が何かに追いよう出来ないかを探す。この2つのアプローチは全く異なることを頭に入れておかなければいけない、という主張である。
 一般論として言えば、前に書いた科学と技術の違いがまずある。科学を取り扱うのが大学の理学部であろう。つぎに技術の中でシーズ指向とニーズ指向とがある。前者が大学の工学部で、後者が企業の研究所というところかと思う。
 理学部的なことに対して何の役に立つのかということを声高に主張するのは、科学と技術の違いがわかっていないということだ。
 西堀氏の時代は、上記の分類でよかった。エジソンが発明をするための「不満」がいくらでも見つかったからだ。今の大きな課題は、不満が見つからないことである。不満を見つけるには、工学的アプローチではなく、異なったアプローチが必要なはずである。いい方法があれば、是非とも教えを請いたいと思っている。

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