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2011年4月 3日 (日)

NFCの特徴はタッチしないと通信できないこと

 NFC(Near Field Communication)は、FeliCaに代表される非接触ICの技術を使って双方向通信を実現しようという技術である。日経エレクトロニクスの3/21号の特集で取り上げられている。
 この中で少し気になることがある。NFCの特徴として、「タッチするだけで通信できること」であると解説されていることだ。今までのFeliCaでできたことは、そのままカードエミュレーション機能で実現可能である。さらに、携帯電話同士で携帯電話をお互いにタッチすればメールアドレスなどを交換できる双方向通信が可能になる。そういう意味では、簡単に「タッチするだけで通信ができるようになる」という言い方は正しいと思う。
 しかし、通信アプリケーションを開発する側から言うと、「タッチしないと通信できない」ことも特徴だ。通信でやっかいなのは、通信先を特定することだ。たとえば、Webサーバーと接続するために、そのWebサーバーのURLをブラウザで打ち込む。その後で、通信機器は、いろいろなことをする。DNSサーバーと通信したり、ルータと通信したり、である。これは、ネットに接続されている相手先が多すぎるため、相手先を特定する手段が必要になるからだ。
 これが、タッチになると簡単だ。基本的にはタッチした相手と通信すればいい。なぜなら、NFC通信できる範囲に2つのNFC通信機器を近づけることができるのは(通信機器が能動的に移動できる能力を持っていない限り)人間だからだ。そして、その人間は何かをさせたいユーザーなのだ。
 通信機器を作る側から考えると、いつもはスリープさせておけばいい。NFC通信できる相手先が見つかったら、即座にそこと通信を始めればいいのだ。もちろん、通信相手の認証とかいろいろな仕掛けは必要だが。
 しかも、通信エラーか何かで、タッチしても通信できなければ、ユーザーが再度タッチしてくれることを期待できる。こうしたアプリケーションからみた特徴も技術の応用を考えるときには重要だろう。

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