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2011年4月 3日 (日)

本「セーフウエア」の問いかけ

 今回の東日本大震災がトリガになって、読むのが挫折していたセーフウェア 安全・安心なシステムとソフトウェアを目指してを読み始めたことは前に書いた
 今、震災で起きていることを思い浮かべながらこの本を読むと、いろいろと考えさせられるところがある。少し引用する。

 人間がみだりに環境に手を加えたせいで自然災害が悪化したり、時には自然災害が引き起こされることもあった。例えば米国での洪水被害は、治水対策費が増えるにつれて増大している。洪水防止策が導入されるまでは、洪水が起こりやすい地域は開発されてはいなかった。想定外の洪水がこれらの防止策を押し流してしまった場合、つまりこれらの防止策が設計目的を達成していない場合には、その被害は防止策が導入される前よりもはるかに大きくなってしまうのである。

 これが、今回起こったことを説明しているかは別にして、対策技術の矛盾をついている。だからといって、何もしないでいいわけではないだろう。もう一つ引用する。
 人間のあらゆる活動にはリスクが伴い、リスクのない生活などあり得ない。例えば、安全マッチや安全カミソリは安全なのではなく、他のものより安全なだけである。置き換えようとしている道具の利点を守りながら、リスクレベルをより低くしているに過ぎない。あらゆるハザードを最初に除去しなければならないとすれば、飛行機は飛べず、自動車は動けず、船は出航することができなくなってしまう。

 リスクはゼロにはできない。我々技術者は、まずそのリスクをしっかりと認識する必要がある。これが、この本の最も重要な問いかけなのだと思う。

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