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2011年4月12日 (火)

電子工作は組み込みのプロの卵を育てることが出来るか

 10年ほど前は電子工作という趣味はほとんど壊滅状態であった。
 30年ほど昔、それ以前ならラジオやアマチュア無線といった電子工作を趣味としたであろう人種が、マイコンの方へなびいていった。といっても、初期のマイコンは、電子工作の親戚みたいなところがあって、マイコン趣味の人たちはなぜか半田付けもできた。私も、中学時代はラジオ少年、大学に入ってからマイコンが趣味になって、趣味がそのまま仕事になった、という人種である。
 ところが、マイコンがやがてパソコンとなったころから、ハードウエアとソフトウエアが分離されだした。ソフトウエア開発環境もタダもしくは非常に安価に入手できるようになり、趣味としての主流はソフトウエアへ移行した。そして冒頭に書いたように電子工作は壊滅状態であった。
 それが、ここ数年の間に状況が大きく変わっている。電子工作関係の本がかなりの種類出ている。
 この主役は、Arduinoだろう。メインのCPUボードだけでなく多彩な周辺回路基板が安価に入手できる。ある意味、ハードに関してはプラモデル的感覚で揃えることが出来る。一方で、ソフトウエアも、C言語ではなく、Arduino用の簡易言語で記述できる。この工夫により、ややこしい準備なしに電子工作を楽しめる、というのが人気の理由であろう。
 かつての電子工作趣味は、そのまま電子技術者のプロの卵を多く産みだした。私の年代には、そうした出身の連中がいる。こうした連中は、会社で出世はしないが、技術屋として企業の技術を支えてきた。
 今のArduinoは、組み込みのプロの卵を育てることができるのだろうか?あまりにも、組み込み技術を隠蔽しすぎて、素のままのCPUをいじる楽しさを知ることが出来ない。私は、素のままのCPUをいじる楽しさこそが組み込み技術のおもしろさの1つと思っている。
 もう一つの疑問は、こうした電子工作の市場を支えているのはどの世代か、ということだ。昔の電子部品屋には大人もいたが、子供もたくさんいた。今の市場は、ひょっとすると中年が支えているのかもしれない。

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