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2011年5月 8日 (日)

ブレッドボードの次の段階-ハンダ付け:作る電子回路

 以前ブレッドボードによる工作の本たのしくできるブレッドボード電子工作を紹介した。昔の電子ブロック気分でいろんな電子工作をブレッドボードで楽しめる本だ。
 ブレッドボードの次の段階はユニバーサル基板上にハンダ付けで回路を組めるようになることだろう。ここも意外にハードルが高い。別に難しいというわけではなく、失敗で学ぶしかない部分だからだ。でも良い参考書を見ながら失敗するのとやみくもに失敗を繰り返すのでは失敗から学ぶ効率がかなり変わる。
 電子工作に関する本はいろいろ出ているが、ユニバーサル基板を使って電子回路を組むということはどういうことかをまとめた決定版ともいうべき本が図解 つくる電子回路 (ブルーバックス)である。ハンダ付けの技法だけでなく、無安定マルチバイブレータ回路を題材に、設計するということ、部品を選ぶということまで、短い文章で的確にまとめている。
 何より、図解がすばらしくわかりやすい。後書きによれば、著者自ら描いたもののようで、絵心の全くない私には本当にうらやましい限りである。前回も書いたように、動画や写真は情報量が多すぎて意外にわかりにくい。この本の後書きの下記の一節が著者が苦労してイラストを描いて図解した理由を端的に述べているので引用したい。

 本書の図版についてです。お気づきだと思いますが、写真を1枚も使っていません。たとえば、溶けたハンダの状態を写真なしに説明するのは、きわめて困難です。
 しかし、イラストの良いところは、必要に応じて細かい箇所の濃淡を調整できるところにあります。特に解説したい部分を拡大することも容易です。

 著者の意図通りに写真ではなくイラストで図解したことによって本当にわかりやすくまとまった本に仕上がっている。
 ハンダ付けは、部品を持ち、ハンダを持ち、ハンダごてでハンダ付けする必要がある。本当は3本の手が必要な作業だ。実際には、ハンダと部品とを左手で持って右手にハンダごてを持ってハンダ付けする人が多い。本書の図2.56ではこのやり方が一目で分かるように図解されている。本書は、こうした例が数多く掲載されている。
 電子工作の楽しさと図解の良さを認識させてくれる本である。

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