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2011年5月 3日 (火)

この本は現代の電子ブロックだ:たのしくできるブレッドボード電子工作

 私は、電子工作関係の本で制作例の多い本についてはあまりいい印象を持っていない。中身を理解せずに作るだけでは結局あきてしまって、趣味としても続かないし、プロの卵を育てられるかも疑問だからだ。
 しかし、中学生あたりの若い頃に電子工作に興味を持つ世代をどう育てるか、ということでは、本当の入門となるものが必要と思っている。理系タイプの子供たちがみんなゲームとかスマートフォンのソフトとかに走ってしまうのはさみしいからだ。
 私が電子工作に興味を持ったきっかけの一つは学研電子ブロックEX-150だった。高価なものだったので私は買ってもらえず、友達の家で遊ばせてもらった。その後は、ラジオ、アマチュア無線、マイコンというありがちのコースである。電子ブロックは悪くはないが、今となってはさすがに古い。この電子ブロックのシリーズが大人の科学であることからもわかるように、子供のころ買えなかった世代が懐かしがって買う製品である。でも私もご多分にもれず、出たその日に買ってしまった部類である。学研電子ブロックのひみつ―EX‐150復刻版のすべてがわかるという電子ブロックの製作例の回路の解説をしている本まで買って読んだ。
 今は、さすがにトランジスタと抵抗の時代ではない。新しい入門教材が必要だ。部品を買い足さずに何度も遊べるという電子ブロックの特性を実現しようとするとブレッドボードが一番簡単だ。ブレッドボード上で、「小鳥のさえずり声発生器」「警報音発生器」「マイク・アンプ」「電子メトロノーム」「念力ゲーム器」「電子ルーレット」「早押しゲーム器」「2進数3桁加算器」「アナ・デジ電圧レベル計」「電子アンケート集計器」といた昔の電子ブロックを彷彿とさせる製作例を楽しめるのがたのしくできるブレッドボード電子工作である。
 類書はいろいろあるが、この本の特長は、実体配線図がわかりやすいことである。一番最初は回路図なんか読めなくても、まず作って楽しむ必要がある。もう一つは、この本に合わせてサンハヤト社がパーツセットを販売していることだ。今まで電子工作をやったことのない全くの初心者にとって、部品を買いそろえるというのが実はかなりハードルが高い。このパーツセットを買えるということが類書にはない本書の最大の価値とまで思っている。
 まずは、若い世代がものを触ることで電子回路に興味を持ち、その中から明日の電子立国日本を引っ張るプロの卵が出てきて欲しいと心から思っている。小中学生の子供のいる人たちは休みの日にでも一緒に作ったり、この本とパーツセットを買い与えたりしてはどうだろう。

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