« 「欠陥ソフトウエアの経済学」と「セーフウエア」 | トップページ | 失敗学の本質を理解できていない新聞のコラム:どう「想定」するかを考えることが重要 »

2011年5月25日 (水)

ソフトウエアの使用許諾:欠陥ソフトウエアの経済学

 前回に引き続き欠陥ソフトウェアの経済学 ―その高すぎる代償―について取り上げる。
 ソフトウエアの使用許諾についてである。たとえば、Windowsなどのソフトウエアには必ず使用許諾というのが入っている。我々は、ソフトウエアそのものを買うのではなく、ソフトウエアの使用権を買うのである。そして同時に使用許諾契約を結んだことになる。細かい字で書かれた使用許諾書をマジメに読んだ人はいないだろう。保険の免責事項みたいなものだ。使用許諾を普通の言葉に翻訳すると、こんなことが書いてるという。

このソフトウエアが何かの役に立つなんて思うなよ。もしあんたがそう思うなら、それはあんたの勝手だけど。もしこのソフトウエアが動かなかったら、お気の毒。このソフトウエアがハチャメチャになったおかげであんたが大損したとしても、大損するのはあんたで俺たちじゃないぜ。もしこの免責事項が気に入らなくてもおあいにくさま。俺たちは法が認める最低限のこと-なににもしないことを含む-しかする義務はないんだ。

 少し文章がふざけているが、免責事項というのはそういうものだ。しかし、これで責任を本当に放棄するかどうかで、その製品の品質が決まる。今やクレイマー対策や、訴訟対策上、こうした免責事項は企業防衛上、必要悪だ。その免責事項は、何かあったときのためななかどうかである。基本的には製品責任を取るつもりでないと、本当に品質の高いものができないのは確かである。ソフトウエア業界はそうなっていないのではないかと、この本は問いかけているのである。

« 「欠陥ソフトウエアの経済学」と「セーフウエア」 | トップページ | 失敗学の本質を理解できていない新聞のコラム:どう「想定」するかを考えることが重要 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

技術」カテゴリの記事

マネジメント」カテゴリの記事

開発業務」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ソフトウエアの使用許諾:欠陥ソフトウエアの経済学:

« 「欠陥ソフトウエアの経済学」と「セーフウエア」 | トップページ | 失敗学の本質を理解できていない新聞のコラム:どう「想定」するかを考えることが重要 »

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ