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2011年5月29日 (日)

災害時の通信インフラ確保にタイの通信衛星が活躍していたとは:日経コミュニケーション5月号より

 今回の大震災で、1ヶ月が経過した時点で通信インフラの9割が復旧したらしい。電話網がさんざんだった一方でIPネットワークが意外に使えて、さすがにアメリカ国防総省(DOD)の研究テーマが発祥の技術なので災害に強い、とか言われた。
 日経コミュニケーション5月号の「9割が回復した通信インフラ」という記事でいろんな復旧の工夫が解説されていた。日本の現場力をまたもや再認識させられるとともに、インフラに携わっている人たちの使命感の高さに感心する。
 この中で、1つびっくりしたのが衛星ブロードバンドサービスである。携帯基地局は、携帯電話とは電波で通信するがその後は有線通信である。つまり携帯電話網は実は基本となる有線通信網の末端に無線基地局がつながるという構成である。なので、今回の災害で、基地局の電源が復旧しても、有線通信の部分でケーブルが切断さらたりしていた場合結局復旧はできない。そこで、基地局から衛星通信網へ接続擦るという方法を取った。その時に使ったIPSTARというサービスが実はタイの会社というからびっくりだ。正確にはタイ国の衛星を管理運用するタイコム社の子会社であるIPSTAR(アイピースター)社によるサービスということである。最大通信容量が45Gb/s、セットアップが1時間で完了するというから驚きである。ホームページによると個人利用もできるらしい。
 衛星通信というのは、通信インフラの中でも究極のリスクヘッジ手段であろう。そういえば、私の通っている会社も、大きな拠点には衛星電話を設置してあると言っていた。電源を自家発電で確保すれば、固定電話網・携帯電話網がだめでも、最後の手段として衛星電話が使える。高価なので大きな拠点に1台しか置いていないようだ。電話やIP通信で、災害対応として衛星は今後もっと利用されていい技術であろう。そして、そのインフラをタイの会社にだけ頼るのではなく日本でも確保して欲しいとも思う。

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東日本大震災で通信衛星事業しています。
タイ、東南アジア地区にも紹介したい。

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