« 清水寺へ行ってきました:随求堂胎内めぐりが面白かった | トップページ | ネット接続機器はまだアイデア段階が多い:日経エレクトロニクス6/27号「ネット接続が前提の時代到来」 »

2011年7月10日 (日)

清水三年坂美術館へ行ってきました:一見の価値のある小さな金属工芸の美術館

 学生時代に一度行ったきりだった清水寺へ行ったことを前回書いた。その帰りに、清水三年坂美術館というところに寄った。大阪歴史博物館で「幕末・明治の超絶技巧 世界を驚愕させた金属工芸 ~清水三年坂美術館コレクションを中心に~」という特別展をやっていて、幕末・明治の金属工芸が素晴らしいものであることを知ったという話は以前紹介した。その主要なコレクションが清水三年坂美術館のコレクションと言うことで一度機会があれば行ってみたいと思っていた。
 清水寺から歩いて10分ほどの場所にある小さな美術館である。大きな土産物店程度の大きさなのですぐに見て回れる。展示自体は、大阪歴史博物館での方がはるかに充実していた。小さな美術館では場所がないので、順に入れ替えて展示するしかなのであろう。しかし、入場料は500円程度だし、趣味のいい場所なので、工芸品に興味のある人なら満足できるだろう。
 今回、ここへ行って知ったのが、蒔絵の技法である。Webで書いてあるのと違い、もう少し詳細に説明されており感心した。蒔絵というのは表面に漆で絵を描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」。その後で漆を乾燥させ金属粉を定着させる技法である。このポイントは、普通の画材だと絵を描くと乾燥してしまって金属粉を蒔く時間をかせげない。ところが漆は通常は乾燥せず、温度・湿度がある範囲でしか乾燥しない。この性質を利用して絵を描いてから金属粉を蒔く時間をかせぐというのが蒔絵の技法のポイントらしい。
 乾燥させるのにある条件が必要という、ちょっと考えると欠点にも思えるような性質をうまく利用して、素晴らしい技法を完成させるというところに感心してしまった。こういうところを感心する人はあまりいないのか、Webで少し調べた限りでは載っていない。このことを知っただけで、行った価値があった。

« 清水寺へ行ってきました:随求堂胎内めぐりが面白かった | トップページ | ネット接続機器はまだアイデア段階が多い:日経エレクトロニクス6/27号「ネット接続が前提の時代到来」 »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

技術士」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 清水寺へ行ってきました:随求堂胎内めぐりが面白かった | トップページ | ネット接続機器はまだアイデア段階が多い:日経エレクトロニクス6/27号「ネット接続が前提の時代到来」 »

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ