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2011年8月31日 (水)

知財に関する素朴な疑問

 知財の権利保護の側面ばかりが強調され、科学技術の促進の目的が阻害されているのではないか、という素朴な疑問を以前書いた。
 実は、日経エレクトロニクス2/7号の、「ナビ・アプリはカーナビにあらず」という記事を読んだときにも少し疑問に思ったことである。ナビタイムジャパン社の携帯機器向けナビアプリケーション「EZ助手席ナビ」がパイオニア社の有するカーナビの特許に侵害しているということで訴えたという件だ。東京地裁は、ナビ・アプリを実行すサーバーが車内にないので特許侵害ではないと判断したと言うことである。パイオニア社はこれに不服で控訴した。
 メーカーの技術者としては、パイオニア社の無念はよくわかる。せっかく開発した技術を、単にアプリ実行手段が、カーナビ本体かサーバーの違いで、侵害していないと言われたのだから。特許に車載という言葉で限定されていたのが主たる理由らしい。特許明細を書いた弁理士は残念無念というところだろう。
 しかし、一方で、アプリケーションソフトウエアを開発している会社から見ると、用途が同じだけで、実現方式は全く違う、という抗弁だって成立するわけで、これはこれで正しい気もする。
 そもそも、ソフトウエア関連特許というのは昔から難しいものであった。特許というには、自然の法則を利用したものであるというのが、本来の前提であったからだ。ところが、権利保護の方向へどんどん進んで、ソフトウエアどころか、アルゴリズムやビジネスモデルまで特許になるようになった。何か行きすぎのようにも思う。
 私個人は、もっと進歩性の判断を厳しくして、かなり技術的に素晴らしい発明でない限り権利としない方向へ倒すべきだと思っている。青色ダイオードの発明のように画期的なものならともかく、それ以外は自由に使える方向にするのだ。それで困る会社はあんまりないのではなかろうか。

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