« 開発における工程間の溝:小規模開発でも工程はスキップできない | トップページ | 札幌の地下鉄は切符を表向きでしか認識しない:これでコストダウンできるならいいかも »

2011年8月 3日 (水)

情報処理学会デジタルプラクティス:世界に飛び出す日本のソフトウエア

 情報処理学会が、学会誌とは別に、デジタルプラクティスという論文誌を発行していている。いわゆる学問としての情報工学ではなく、システム開発などの実務者が投稿できる機会を作る、という趣旨で発行しているようだが、これが意外に面白い。
 通巻第6号の「特集:世界に飛び出す日本のソフトウエア」は、なかなかの企画であった。世界で使われるようになった日本発のソフトウエアとして、SoftEther、Ruby、Gauche、Lunascapeを取り上げ、これらの作者に技術の内容だけでなく、ソフトウエアをいかに多くの人に受け入れてもらうかの思想、戦略、実践を中心に述べてもらう、という内容だ。日経ビジネスあたりで取り上げていいような企画であるが、実際には技術戦略と密接な関係にあるので、日経ビジネスでは掲載は難しいだろう。ありそうでなかった企画である。なかなか読み応えがあるので、一読してみることをお勧めする。
 情報処理学会と言えば、前に紹介したフィジカルコンピューティング特集といい、従来の学会のイメージとは違う新しい試みをやっている。企業の開発の現場とアカデミックの世界とを連携させていく、という姿勢が出ているように思う。
 理学部とは異なり、工学部の学問は、結局は世の中に役に立ってなんぼのものである。こうした試みを今後も続けてもらえれば、学会費を払う価値があるというものである。

« 開発における工程間の溝:小規模開発でも工程はスキップできない | トップページ | 札幌の地下鉄は切符を表向きでしか認識しない:これでコストダウンできるならいいかも »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

技術」カテゴリの記事

開発業務」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 開発における工程間の溝:小規模開発でも工程はスキップできない | トップページ | 札幌の地下鉄は切符を表向きでしか認識しない:これでコストダウンできるならいいかも »

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ