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2011年9月14日 (水)

トランジスタ技術10月号は基板の作り方:表面実装部品全盛時代には個人でもプリント基板作りが必要かも

 電子工作という趣味がある。私は、その趣味がそのまま今の仕事になってしまったような人間で、電子工作歴40年である。その間、いろいろと作り方も変わった。
 昔は、ユニバーサル基板という基板の上に、部品を載せて、ハンダ付けして、電子回路を作っていた。今でも、ちょっとした回路なら、この方法で十分である。この方法については、以前紹介したことがあるが、決定版の本である図解 つくる電子回路を読めば、一通りのことはできるようになる。
 問題は、こうしたユニバーサル基板では作れない部品が多くなってきたことだ。いわゆる表面実装部品である。機器の小型化にともなって、主要な部品は全て表面実装部品になってきている。この場合、ユニバーサル基板では組み立てる事ができない。表面実装部品を、リード付きに変換するための基板とかがあるが、あまり普及しているとは言いがたい。
 電子工作趣味でも、やりたいことに関係する部品が表面実装だと、プリント基板を作りたくなる。プリント基板のパターンをお絵かきツールで書いて、プリントアウトして、それを感光して、自分でエッチングし、プリント基板を1枚1枚手作りできるというものがある。これは、やってみるとわかるが、結構大変だ。しかも、片面基板ならともかく、両面基板をこれでつくるのは、それなりの技能を要する。
 そこで、基板作成そのものは、基板メーカーにやってもらおうというのが、トランジスタ技術 2011年 10月号の特集「インターネット時代の基板作り」である。電子CADを使って、パターン設計までやって、ガーバーファイルをネット経由でプリント基板屋へ出せば、宅配便で基板が送られてくるという仕組みである。
 ただ、電子CADの使い方、パターン設計(アートワークともいう)のやり方、などは、実際にやったことがないとわかりにくい。しごとで基板設計をやったことがあればいいが、そうでないと難しい。基板作りというのは、電子回路設計とは少し異なるスキルが必要だからだ。本誌は、実例を示して、わかりやすくまとめた特集になっている。そういう意味で、今月号の特集は、「インターネット時代基板作り」というよりも、「表面実装全盛時代の個人でも出来るプリント基板作り」とでも言える特集に仕上がっている。
 実際には、表面実装全盛時代の電子工作はもう一つ難関がある。ハンダ付けである。BGAパッケージは手ではハンダ付けできないのであきらめるしかないが、QFPパッケージでも本当にピン間が狭いものが多く、ハンダ付けが難しい。しかし、ハンダ付けできないとものは作れない。ということで、何とトランジスタ技術の11月号は、動画で丸わかり/プロのハンダ付け、ということで、実装と取り外しに関して、実演DVDが付くという特集である。本当に売れるのだろうか、と心配するような特集だ。私は物好きなので非常に楽しみにしているが。

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