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2011年10月19日 (水)

過剰品質を捨て臆せず未完成品を出せ:日経ビジネス10/10の有訓無訓より

 前回、信頼性技術という日本のお家芸ともいうべきところで遅れをとっているのは残念だ、ということを書いた。一方、以前も書いたように、メーカー体質の抜けないメーカーにネットビジネスは難しいとも思っている。
 日経ビジネスはその巻末に有訓無訓という1ページの記事がある。10/10号は、前グーグル名誉会長の村上憲郎氏(村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につけるの著者でもある。この本を読んで挫折した話を以前書いた)が、「過剰品質を捨て臆せず未完成品を出せ」という題名の記事を書かれている。ITの世界ではベータ版を出し、使ってもらいながらいいものにしていくのだという。
 たぶん、そうなのだろう。同僚との議論の中でも同様の話が出ている。組み込み機器は、ソフトバージョンアップできないし、かつ機器交換も難しいものが多い(冷蔵庫や洗濯機などの大型家電がその典型)ので、完成度を高めて出荷しないと怖い。でも、バージョンUP可能なネットビジネスは、まずビジネスを始めることが大事なのだろう、という会話をよくする。
 でも、私もその同僚もメーカー育ちなので、頭ではわかっていても、ベータ版を出荷するなんてプロとして許せない、という意識がどこかにある。そして、信頼性技術が重要とかの話の方が気分的にしっくりくる。これが、長年すりこまれたメーカーのDNAで、これを払拭するのは難しいのだろうと思う。なので、メーカーの本流は、メーカーらしさを失わないで欲しい。
 でも、一方では、DNAだけでは生きていけないのも確かだ。メーカーの未来は難しい。

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