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2011年10月13日 (木)

Androidは実は自由ではないのかもしれない-Google社のオープン・ソフトなのだろう:日経エレクトロニクス10/3号

 日経エレクトロニクス10/3号の特集記事「変質するAndroid」によれば、Androidの特長だった「無償」と「自由」とが脅かされているという。
 「無償」は特許がらみの話で、Microsoft社の特許に抵触するということで、Android携帯を作っているメーカーの中には1台あたり15ドルものライセンスを払わされているらしい。この部分はオープンソースそのものが持つリスクで、そもそもLinuxだって、このあたりのリスクとは無関係ではない。
 問題なのは後者である。発表当時Google社はどうぞ自由に使ってください、というスタンスだったのが変わりつつあるということである。びっくりしたのは、AFA(Anti-Fragmentation Agreement)という契約の存在だ。独自のAPIを実装してGoogle社が想定していない用途や機能を実現するとFragmentationになるので、このような使い方はできないらしい。Android2.3はオープンソースなのでこうした制約はないが、AFAを結ばないと最新のバージョンを使えないらしい。Android3.Xはオープンソースになっていないので、AFAを結ばないとAndroid3.Xの端末は作れないと言うことである。
 一言で言えば、GoogleはAndroidをオープンソースにするのはやめた、ということなのだろうか?以前紹介したInterface 2011年 11月号は、Androidの特集であった。その時の記事の中に、組み込み機器でもGUIが重要になってきている、開発にJavaが使える、Apache2.0 Licenceであるという3点が書かれていたが、今やその最後の部分をGoogleが放棄するということである。この時のブログの中で、

 さてAndroidを使いましょう、ということになるかというと、難しい。Androidがオープンソースだからと言って、一般のオープンソースソフトとは異なりGoogle社が実質開発しているオープンソースなのでGoogle社の戦略によってどうなるかわからないという漠然としたリスクを感じるからである。組み込み機器は携帯電話などよりも製品寿命が長い場合が多い。長期間使うのだったら、マイクロソフトの方が信頼できるかも、と何の根拠もないが、感じてしまう。
 技術の進歩、特にGUIという見える部分での進歩への追従と、長期間サポートというのは組み込みソフトの新しい課題であろう。

と書いた。何となく、漠然としたリスクがそのまま当たってしまった、という気がしないでもない。伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェストの中で語られた開発者もオープンなコミュニティの中で開発されるオープンソースと、ある会社が開発したものをオープンソースにする場合とで、同じオープンソースと言っても中身は違うんだろうな、きっと。

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