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2011年11月 1日 (火)

ET2011_25周年特別座談会「日本の組込み業界の過去・現在・未来を語る」は昔懐かしい話が満載-メーカー側の事情がわかって面白い

 Embedded Technology 2011 / 組込み総合技術展(略称ET)が今年で25周年を迎える。それを記念して、組み込み業界の過去・現在・未来を語った座談会が掲載された。 これがなかなか面白い。25年前といえば、私は会社で若き担当者として仕事をしていた時代である。
 少し引用する。 「インターフェース誌で最初にCの記事をやったのは1981年ですね。」なるほど、そうだったんだ。1981年といえば、私は情報工学科の学生であった。当時、研究室で使っていたのはFORTRANとBASICだった。FORTRANはFORTRAN77という規格で、本当に生産性の悪い言語だった。Cは、会社へ入ってから、K&Rのプログラミング言語Cで覚えた。組み込みの高級言語と言えばC言語しかなかったので、いやいやC言語を使っていた。組み込み機器以外で使う、自作の開発支援ツールとかはPascalを使っていた。今でも、C言語はあまり好きではない。
 「Cコンパイラのパーサと構文解析、これは今一体になっていますが、サポートしているのは世界でただ1社、Edison Design Groupしか、私は知りません。ほとんどの半導体メーカは同社からそれを買ってるんですね。」これは、業界側の事情がわかって面白い。コンパイラのパーサと構文解析を商売にしている会社があるとは。確かによく考えてみれば、アセンブラを吐く部分はCPUの命令セットによって異なるが、パーサと構文解析はCPU依存ではないので、この部分は買ってくればいいわけである。世の中にはいろんな商売があるもんだ。
 「HPのHP64000というのがICEの神様みたいなもので,当時700万から800万しました。」はい、使ってました。本当に高いけど、本当に素晴らしいICEだった。 「横河ディジタルコンピュータ(当時ユーシステム)で250万以内のICEとしてAdviceを開発して,市場のブレーク・スルーがあるというので参入しました。」これも使ってました。開発では、通常のデバッグではあまり高級な機能は必要ではなく、それよりも開発者1人1セットを配りたいことがよくある。そういうときには、安いものでないと、数は揃えられない。一方で、タイミングにからむような、本当にややこしい問題があって(よくあるのは割り込み許可の問題)、そういう問題を解決するときには、やはり高価なICEの方がよかった。ケースバイケースなのだが、使い方が全く異なるし、サポートしているCコンパイラも異なったりしているので、やっかいだった。
 思い出話をしていると切りがないので終わりにしよう。年配の技術者にはなつかしい話も多いので、是非、サイトを見て思い出にひたって欲しい。


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