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2011年11月 7日 (月)

開発の現場から:ネットワークを使ったソフトウエアを書くために必要な技術知識

 ネットワーク関連技術は下位層から上位層まで含めると膨大な技術になる。物理層とアプリケーション層は全く違う技術である。ネットワーク接続を応用したソフトウエアを作るときに、そのソフトウエア技術者は、どの程度の知識があればいいのだろうか?
 階層モデルというのは本当にうまくできていて、下位層を隠蔽してくれるので、下位層のことを詳しく知らなくても、ソケット通信の知識があればある程度、ソフトウエアを書けるようになっている。しかし、である。下位層のことを何も知らない技術者の作るソフトウエアは、問題が多い。特に、通信帯域が狭い通信路を使う時に大きな問題になる。
 でも、通信の専門家でもない限り、ネットワーク関連技術を下位層から上位層まで勉強し理解するというのはなかなか難しい。難しいが、全く知らないのでは困るというのが現場のジレンマである。
 図解入門 最新TCP/IPの基本と仕組み―インターネット標準プロトコル入門 通信プロトコルの常識という本では、インターネット関連の通信に関する技術をイーサーネットやDHCPといった下位層、LDAP、VOIPといった応用まで広く概説している。 広く概説した中で、TCP/IPに関する部分だけは少し詳しく解説されている。TCP接続の開始と終了、再送、ウインドウサイズの調整など、インターネット接続を応用したソフトウエアを作る際に技術者が最低限理解しておかなければいけない部分をシーケンス図を使って解説している。
 これは一つのアプローチかもしれない。本書は入門書なので、この本だけ勉強すればいいよ、とはすすめることはできない。でも、今からネットワーク接続を応用したソフトウエアを作る技術者になろうという初学者にとって、最重要のTCP/IP技術を正しく理解し、そうでない部分の概要を知ることが出来る入門書には仕上がっていると思う。こうした本を読んで、全体像をつかんでから、もう少し詳しい本に取り組めばいい。
 さて、その本は?ということになると、一般解はない。そこから先は、使うネットワークの仕様や作る応用ソフトウエアによって、必要な技術が異なるからだ。
 もう一つ思うのは、経験の重要さだ。ある程度勉強しておいてから、いろんな通信路での通信を経験すると、原理原則の理解が高まる。私も、EthernetのLAN間を2400bpsの低速モデムで接続するような形態のネットワークでのTCP/IPのふるまいとか、無線ネットワークの奇々怪々な動作、とかを経験することで、なるほどこう動くんだ、と思ったことが何度もある。他の技術でも同じだが、勉強と実践が重要だ、ということなのだろう。
 

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