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2011年11月21日 (月)

「人工知能の父」マッカーシー死去

 プログラミング言語LISPの開発者で、人工知能(AI)の父とも呼ばれたジョン・マッカーシーが10/24、84歳で死去した
 人工知能というのは、一時はやったものである。第五世代コンピュータの開発という国のプロジェクトもあった。人工知能という言葉の響きにつられて、コンピュータでいろんなことができるという幻想を抱いた時期があったのである。今風にいえば、人工知能バブルである。
 私も若いころ、上司から人工知能の勉強を命じられて少しかじったことがある。30年ほど前、人工知能といえば、ジョン・マッカーシーが開発したLISP言語か、Prolog言語であった。私は一応、Prologについては、それなりのプログラムを書ける程度には使ったことがあるが、LISPは結局使わなかった。括弧を多用する独特の記法にひかれたが、縁がなかったのである。
 人工知能というのは何だったんだろう?当時私が思ったのは、結局、人間の知見をルールベースにするだけのことじゃないか、ということである。知能というからには、何か新しい知見が生まれるのかと思ったらそうではなかたのだ。どちらかといえば、データマイニングとかの方が人工知能という言葉に近い気もする。
 当時、実際に、実用化されたのは、ルール-ベースのシステムだけだった。
 その後も、コンピュータに人間っぽいことをやらせようとする試みは続いた。ニューラルネットワークとか、ファジーシステムとかいろいろあった。それらの試みは、人工知能という大上段の目的には届いていないが、着実に進歩しているのだと思う。将棋のプログラムだって、出た当時は本当に弱かったが、今や、アマチュアでは勝てないところまできている。
 もちろん、その進歩は、人工知能という概念を考え出した当時とはかなり異なるのであろう。でも、鳥の真似をしていては、人間が飛べず、飛行機という違う形に進化したように、人工知能だって違う形に進化することで、ブレークスルーをしていくのだろう。その第一歩が、「人工知能の父」マッカーシーの業績だったのだろうと思う。

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