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2011年12月 4日 (日)

Intertface2012年1月号はユーザ・インターフェースの特集:GUIはトレンドだが、組み込み技術者としてはGUIよりスイッチ+LEDのユーザ・インターフェースの原則を知りたいのだけど

 Interface 2012年 01月号はユーザ・インターフェースの特集である。Interface 2011年 11月号は組み込み用Androidの特集で、これもある意味で組み込み用GUIの特集みたいなものだった。前にも書いたように、スマートフォンの普及でユーザ・インターフェースはGUIが当たり前の世界になってしまった。その影響が組み込み機器にまできているのである。
 今回の特集は、GUIにフォーカスしているわけではない。特集の名前通りユーザ・インターフェースの基本原則と実践開発の特集である。いつもの本誌お得意の実装例にも、お掃除ロボットルンバをKinectでジェスチャ制御するとか面白いものも掲載されていて面白い。しかし、本号の価値はむしろ実装例以外にある。あえてCUIからユーザ・インターフェースを振り返ってみたり、GUIデザインのためのGUI配色の基本についても解説している。
 さらに、使いやすさを評価するのに必要なユーザビリティ評価として、人間中心設計プロセスISO13407の考え方を紹介し、ユーザビリティ評価手法として代表的なユーザビリティ・テストとエキスパート・レビューについて述べている。使いやすさは独りよがりでは作れない。評価という眼を通す必要があるが、開発ではおろそかにされがちである。
 技術解説だけでなく、日本科学未来館のメディアラボで展示されたインタラクティブ作品も紹介されたりしていて、幅広い知識が得られる特集に仕上がっている。
 ただ、不満がないわけではない。組み込みにおけるユーザ・インターフェースで主流は、今でもスイッチとLEDとちょっとしたLCD表示である。これをどう有効に使うかという観点はすっぽり抜けている。たとえば、洗濯機である。単身アパートで使っている安物の洗濯機は機能が単純なので極めて使いやすい。スイッチとLEDの数も少ない。一方、自宅の乾燥機付き洗濯機はいろんなことができて、極めて複雑である。家内が病気の時に洗濯する必要があって、使おうと思ったのだがよくわからない。デフォルト運転してくれるスイッチがあって、それでしか使えなかった。
 実務的には、GUIのようなリッチコンテンツ系のユーザ・インターフェースと、スイッチ+LEDというシンプルなユーザ・インターフェースとどちらも重要なのだと思う。いまさら、スイッチ+LEDのユーザ・インターフェースを体系的に特集しても売れるとは思えないが、誰かわかりやすい解説書を書いてもらえないものだろうか?開発の現場では意外に悩ましい部分なのだ。

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