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2011年12月24日 (土)

飛行機の持ち込み荷物からバリューチェーンを考える

 飛行機の荷物持ち込みのマナーの悪さは何とかならないものだろうか、ということを前回書いた。個人の持ち込む荷物は、荷物の検査のところでわかるのだから、そこで荷物が多い場合、貨物室に預けるように言えるはずなのだが、実際には機能していない。たぶん、荷物検査の係員は空港職員で、荷物オーバーで困るのは航空会社社員なので、荷物検査では安全だけチェックしてあろは知らないふりなのではなかろうか?という推測をしている、ということまで書いて気がついたのだが、これはある意味でバリューチェーンの問題なのかもしれない。バリューチェーンそのものの意味をあまりわからずに話を進めてみる。
 飛行機を利用する客からみると、飛行機はA地点からB地点への移動のための1手段系である。客視点から見るとA地点からB地点への移動というバリューチェーンを構成する1要素が飛行機であると言える。ただ、客から見ると、飛行場へ行くための電車やバスの手段と、飛行機利用という手段とでバリューチェーンがつながっていると考える人はあまりいないと思う。なんとなく、A地点に近いC空港から、B地点に近いD空港まで行くことが1つのバリューチェーンと捉えられるのではないか、と思う。
 このC空港からD空港への移動を、航空会社が1ストップで提供していれば、客から見たバリューチェーンと、サービスを提供する企業から見たバリューチェーンとが一致するので、客からの要望は少しづつ反映されることになる(もちろん企業努力が必要だが)。ところが、実際には、空港運営会社と航空会社という2つの独立した企業がこのバリューチェーンを形成するというのが、やっかいな問題を引き起こす。
 航空会社にとっては、安全が第1だろうが、次には定時運行が来るだろう。そのためには手荷物をかかえるように持ってくる客は困りものだ。でも、搭乗の時にそれを制するのはかえって定時運行の妨げになる。だから登場以前でチェックして欲しい。ところが、手荷物検査場では、安全確保が第1で、これはきっちり検査している。でも、その次は、列を早く処理することなのだろう。だから、ここで、手荷物が多すぎるので貨物室に預けてくださいと言うことを客に言うことはしない。列をさばく妨げになるからだ。そして、手荷物検査は空港運営会社のテリトリーなので、航空会社の優先順位と異なっても問題ないのである。
 これが、C空港からD空港までの移動を1ストップである企業がやるとするとどうなるか?このバリューチェーンと、その中での個々の業務の優先順位が、安全第1は変わらないとして、2番目の優先順位が変わる。たとえば、第2が定時運行となると、手荷物検査場での対応も変わるはずだ。
 つまり、客にとっていいサービスをするために、バリューチェーン全体での優先順位と、その中で分担する個々の企業の優先順位とをどう合わせていくかがバリューチェーン形成上の問題なのではないか?と飛行機に乗りながら思ったのであった。

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