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2012年1月29日 (日)

個性と常識の間:Google社内の様子とSONYの就活

 前にも書いたが、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組をほぼ毎回見ている。外科医とか弁護士とか、最初からプロフェッショナルらしい人選がほとんどだが、たまにサラリーマンとかもいたりする。先週の放送は、Google社の技術者だった。たまたま、大学生の息子と娘と見ていたのだが、なんか部下の態度が悪い、という話になった。上司の言葉を聞くときに、ほおづえをついたり、足をゆらゆらしたり、壁にもたれかかったりしている。最近の大学生はこんなことを気にするんだと思った。服装もなんか自由である。六本木でこんな服着てて良いの?とか言うので、まあ丸の内では浮くけど、六本木ならIT関係の企業が多いから大丈夫だろう、という会話をしていた。
 社員の態度と服装とで思い出した記事がある。「シューカツでは個性を!と妄信的に連呼するオトナの大罪」という記事だ。SONYが、、「シューカツの固定観念を打ち破ろう」と訴え、「シューカツの服装=スーツ」という考えを否定し「自由な服装」で参加することを求めている。「どんな服装で参加していただいても大丈夫です。大事なのは、中身。自らの想いを素直に伝えられる、普段通りの服装で来てください。スーツで参加するのが『最も自分らしい』という人は、スーツを着ても構いません」という情報を発信したということに関して書かれたエッセイである。少し引用する。

 「自らの想いを素直に伝えられる、普段通りの服装」って、一体どんなものなのだろうか?
 大学やバイトに行く時のような、ずり下がったズボンでもいいということ? あるいは、「そこまで肩を出したり、足を出してると、寒くないかい?」と少々心配になるような露出度の激しい“普段の服装”でも、OKということなのだろうか?
 おまけに、先週末に東京で行われたソニーの会社説明会に来た学生の大半が“リクルートスーツ”を着ていたことから、「服装自由化宣言でも大半は黒スーツ」といった見出しで、「自由と言っているのになんで黒スーツなんだ」と学生たちの姿勢を責めるような報道が見られた。

 私も、この筆者の問いかけは重要だと思う。
 Google社内の様子は、外資ではなく、純粋に日本の企業でも、技術開発の現場ならOKだと思っている。現場のリーダーとメンバーとは、既によく知っていて、しかも開発者というのはわがままで個性的な方が良い場合が多い。社外の営業の現場でこんな態度は即アウトだが、社内の技術者の会議ならOKだろう。でも、就活というのは初対面のいわばお見合いである。そこで、普段着で行くなんて、なんか常識に反するぞ、と思う。
 どんな場でも、セーターで出て行けるのはスティーブジョブズぐらいだ。「実績」に裏付けされた「個性」は社会でOKだが、大学生という実績のない人間がどこでも普段着で出て行っていいはずがないし、そもそも、服装でそれほどの個性が出るはずもない。現場は、個性を求めている。でも、その前に個性を発揮できるだけの技術力を求めている。そして、その技術力は、会社である以上、一定のコミュニケーション力と常識が必要だ。
 常識と個性とが相反するという「常識」そのものが問題である。全員黒いスーツで来られたら、その人間の個性を見分けられない人事担当って仕事をしているんだろうか?そんな人事じゃあ、現場の開発は困ると思う。

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