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2012年1月21日 (土)

久しぶりに小松左京のSFを読んで圧倒された:未完の大作「虚無回廊」

 小松左京と言えば一番有名な作品は文句なく日本沈没である。私が中学生のころに大ベストセラーになった作品である。でも、高校生時代にSFを読むようになって小松左京ってすごい、と思ったのは果しなき流れの果にである。高校の図書館に置いてあった世界SF全集に、継ぐのは誰か、と一緒に入っていた作品である(高校の図書館に世界SF全集と世界ミステリ全集がなければ本好きにはなっていなかったかもしれない)。
 でも、それ以降、小松左京ってすごい、と思うような作品に巡りあうこともなかった。SFそのものも、ニューロマンサーあたりの作品がどうも私には合わず、SFそのものから離れていた。そんな中、2年ほど前に、たまたま、書店で虐殺器官を手にとって読んだら、一気に読んでしまうくらい面白く、読む本の中にSFが再び戻ってきた。
 そして、虚無回廊である。
 長さ2光年にわたる巨大な円筒形構造物SS、そこに集まる地球外生命、それを探索するのは人工実在AE。設定だけでSFそのものであるが、その記述もハードSFそのものである。詳細な記述は、小松左京ではなければかけないだろうという内容だ。久しぶりに小松左京ってすごい、という作品である。ただ、惜しむらくはこの作品が未完であることだ。作者が亡くなっている以上、この作品が完結することはもうない。
 もともとの虚無回廊ⅠからⅢを1冊にまとめたこの本には、さらに堀晃、山田正紀、谷甲州の3氏の対談を巻末に掲載してある。この対談も秀逸で、なるほど、そういう伏線だったのかも、とか、へ~と思う内容満載だ。久しぶりに本格SFの読書体験ができた。

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