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2012年4月 6日 (金)

Interface誌5月号はCPUシミュレータ特集:活用方法の紹介が少ないのが残念

 Interface 2012年 05月号の特集は、「パソコン上のシミュレータで組み込み向けOSまで動く-ARM、RX、SH-2をシミュレータで再現! 最新実機レス開発」である。今回の特集で紹介するエミュレータで、来月号に付属するFM3マイコン基板がエミュレーションできるというのが今回の特集の最大の特徴だ。オープンソフトウエアのエミュレータソフトQEMUの概要とエミュレータ上でのLinuxの起動、ハードウエアの故障をエミュレータ上で発生させる方法などの概要を解説した第1章の記事は非常によくまとまっている。
 エミュレータにより、CPUだけでなく周辺機器もPC上でエミュレーションし、実機なしでデバッグするといのは昔から話としてはあるし、ツールも出ていたが、実際には現場ではほとんど活用されてこなかった。まず、ツールが高価であった。しかもエミュレーション速度が遅く、エミュレータ上でOSを動かすようなソフトをデバックするのはほとんど不可能というような状況であった。
 価格については、オープンソフトが出現した。速度についても、本誌の記事によれば、エミュレーション環境でも数百MHzのCPUの性能が出るらしい。なるほと、Initerface誌で特集するだけのところまではいっているようだ。
 でも、である。実務的にはCPUだけエミュレーションできてもしかたない。周辺機器を用意しないと意味がない。このあたりをどうするか、とか、実機とエミュレータとの使い分けとかの、実践面での活用事例が少なかったのが残念だ。QEMUの内部はどうなっているか、とか技術的には興味のある記事が満載だったが、実務で使おうとまでは思えなかった。実務で使うには、もう一皮むける必要があるような気がする。

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