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2012年4月 5日 (木)

スマホへ継承されなかったPC時代のプライバシー保護手法

 前回、日経コミュニケーション3月号のプライバシー保護の特集がわかりやすかったという話を書いた。今回は、その記事で、あたらためて技術継承の難しさを感じた点を書いてみたい。
 スーパーcookie問題である。PCのブラウザにはスマホの端末識別番号にあたる情報を送信する機能がない。インテルのPentiumチップのシリアルナンバーを端末識別番号に使おうというインテルの提案もボイコットされた。このように、誰もが共通に使える番号があり、これにいろんなプライバシー情報がひもづけられると、かなりのプライバシーが侵害されてしまう可能性がある。これがスーパーcookieで、PC時代にこの問題が認識され、このようなことが排除されてきた歴史がある。
 ところが、スマホのサービスで、スマホの機器IDをサービスに使われるケースがある。これはスーパーcookieそのものだというわけである。
 PC時代に確立されたプライバシー保護の考え方、設計思想が、スマホ時代には継承されない。たぶん、PCの開発者とスマホの開発者とが、異なるのだろう。同じソフトウエア技術者という考え方ではいけないのだ。まず業界そのものが異なる。ソフトウエア技術者だからと言って、PCの熟練ソフトウエア技術者がスマホソフトウエア技術者へ転身することはあまりないのかもしれない。
 新しくスマホのソフトウエア技術者になった人たちは、今さら時代遅れのPC技術を勉強することもないであろう。こうして、一見、同じ職種に見えるソフトウエア技術者間で技術が継承されないのだろう。本当に技術の継承というのは難しいものである。

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