« 自宅のPCがとうとう故障した-しかもうんともすんとも言わない | トップページ | 情報処理学会誌が売り切れで増刷を出すなんてびっくり »

2012年4月23日 (月)

ブランド戦略のインタービュー本だが、実際には仕事は現場にあることを教えてくれる本:ソニーのふり見て、我がふり直せ。

 ソニーのふり見て、我がふり直せ。 ブランドで稼ぐ勘と感という本を読んだ。ちょっと変化球の題名で、この題名を見て中身が想像できる人は少ないであろう。ソニーのブランド戦略に長年かかわってきた人へのインタビュー本である。
 とは言っても、ソニーのブランド戦略をもっともらしく解説した本ではない。副題が、ブランドで稼ぐ勘と感、とあるように、実は現場では、歴代の担当者と経営陣の勘と感性とで積み重ねられたものが、結果として戦略になっていたのだと言うことがよくわかる。戦略論を作って、それにしたがって広告やCIをやっていたのではない。いろんな出来事が起きる中で、勘と感性で決断していったのである。そのことを、この本の中では、出会い頭と呼んでいる。たとえば、米国へ進出しようとすると、その出会い頭で、有名なブローバ社とのOEM話が持ち上がる。その時に、自社ブランドを守るという決断をする。創業ほやほやで、のどから手が出るほど欲しいOEM先への売り上げという誘惑を絶ちきるのである。
 コンサルタントは、成功事例を整理し、戦略論を作るのである。なので、同じような境遇になった時にどのように対処すればいいのかは教えることができる。でも、一番手を行っている企業は、他社事例はない。全ての出来事は、予測できない出会い頭なのである。その時に、どのような決断ができるかが、その後の、企業の発展を大きく左右するのであろう。
 それは、我々レベルでも同じ事だ。現場で起きる事項は、千差万別である。ある意味で、全て出会い頭なのだ。その時に、どう決断するのかということが重要なのであって、現場の世界で理論はあくまで参考にしか過ぎないと言うことがよくわかる。本の中で何度も言及されている、広告会社からの一見もっともらしい提案がいかに現場を理解していない頭でっかちの提案であったか、など、現場で仕事をするための重要なヒントが込められた本だ。

« 自宅のPCがとうとう故障した-しかもうんともすんとも言わない | トップページ | 情報処理学会誌が売り切れで増刷を出すなんてびっくり »

マネジメント」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568535/54543635

この記事へのトラックバック一覧です: ブランド戦略のインタービュー本だが、実際には仕事は現場にあることを教えてくれる本:ソニーのふり見て、我がふり直せ。:

« 自宅のPCがとうとう故障した-しかもうんともすんとも言わない | トップページ | 情報処理学会誌が売り切れで増刷を出すなんてびっくり »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ