« Interface誌5月号はCPUシミュレータ特集:活用方法の紹介が少ないのが残念 | トップページ | LEGOの科学模型のできにびっくり:極めるということ »

2012年4月 7日 (土)

東京スカイツリーの短納期に活躍した枯れた技術を継承する部署:日経ビジネス4/2号から

 東京スカイツリーを3年半という短納期で施工できたのは、スリップフォーム技術という枯れた技術を大林組が保持し続けてきたからだ、という記事が日経ビジネス4/2号「東京スカイツリーの施工技術-634m実現した超速ワザ」に載っていた。かつて煙突とかサイロとかに使われていた工法だが、数年に1度使うかどうかという工法だったため他社はこの技術を保持していないが、大林組だけは保持し続けて、これが、今回の東京スカイツリーという大きな仕事に役だったのだという。
 理学とことなり工学は原理原則だけではどうしようもない。その技術を使える技術者がいるということが必要になる。理論と実践の両輪が必要な世界である。つまり、技術には継承という問題がかならず出てくる。そうでないと、同じ技術を再び再開発しなければならなくなる。はやぶさの関係者の本でも技術の継承の重要さを述べていることは、前にも書いた。PC時代の技術がスマホへ継承されなかったという記事についても以前書いた。技術継承の重要性は現場では認識しているが、実際には難しいのである。
 今回の大林組の記事ですばらしかったのは、数年に1回使うか使わないかという工法を温存しておく部署が存在するということである。その名も「特殊工法部」。なんだかいいネーミングだ。現場で通常の工法ではできないことが発生したときには、ここへ相談すれば、いろんな工法の引き出しがあって、それを組合わせた解決策を考えてくれる部署という響きが感じられる。決して日の当たる部署ではないが、窓際でもない。独自のポジショニングを確立している技術者集団という感じである。こうした部署を作っておくというのが、企業における技術継承の一つの方法かもしれない。

« Interface誌5月号はCPUシミュレータ特集:活用方法の紹介が少ないのが残念 | トップページ | LEGOの科学模型のできにびっくり:極めるということ »

技術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568535/54409888

この記事へのトラックバック一覧です: 東京スカイツリーの短納期に活躍した枯れた技術を継承する部署:日経ビジネス4/2号から:

« Interface誌5月号はCPUシミュレータ特集:活用方法の紹介が少ないのが残念 | トップページ | LEGOの科学模型のできにびっくり:極めるということ »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ