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2012年6月12日 (火)

技術者にとって最も必要な教養は倫理かもしれない

 前回、東工大のリベラルアーツセンターの話で、理系における教養の重要性について思うことを書いた。
 東工大のような工学系の大学で、教養を学ぶ最も重要なことは、技術者の倫理かもしれない。技術は、社会のために立つことに意味がある。どんなに技術力があっても、公共の利益に反してまで金儲けをすることは許されない。どこかの誰かが言った「儲けるが勝ち」を技術者は否定しなければならない。それが、プロというものである。
 この技術者としての矜持をささえるのが個々の職業人としての倫理観だ。でも、倫理というやつは、まじめに学んだことはない。そもそも、高校でも、政経・倫理という科目があったが、マジメに勉強しなかった。なんか辛気くさいからだ。
 社会に出てわかるが、職業倫理というのは本当に重要である。重要であるにもかかわらず、会社の中で、このことをマジメに議論する機会はほとんどない。コンプライアンスというのが最近はやっているが、私は職業倫理の方が正しい姿勢だと思っている。
 技術士に、技術士倫理要綱というのがあって、その第1は、「技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する」とある。
 これを守るためには、「公衆の安全、健康及び福利」とは何か、ということがわからないといけない。しかし、実社会において、何が「公衆の安全、健康及び福利」なのかは本当に難しい。正解はないのだろうが、これを考えるのに教養は重要だと思う。願わくは、日本における工学の代表である東工大では、技術者が倫理を考えるときのバックボーンとなるような教養を教育してほしいものである。

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