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2012年7月15日 (日)

トランジスタ技術8月号はKinect特集:中身の仕組み解析が他誌とひと味違う

 Kinectは、最初ゲームデバイスとして登場したが、Windows用のSDKも登場したりして、新しいデバイスとして定着してきている。本来はジェスチャ入力の機器であるが、そのいろいろな機能を用いた応用も開発されている。前に書いた買い物客の動線調査のための入力機器として用いたり、本当にいろいろな用途があるデバイスのようである。
 ただ、雑誌の記事では、SDKの紹介、サンプルプログラム、応用事例の紹介がほとんどで、中身そのものまで言及しているものは少ない。中の動作原理はブラックボックスとして使うしかない。
 トランジスタ技術 2012年 08月号は、Kinectの特集であるが、そのブラックボックスの中身について解説した記事になっている。とはいっても、マイクロソフト社が技術を公開してくれたわけではない。Kinectの奥行き検出の仕組みを特許などを基に解析したのである。しかも、念の入ったことに、この解析結果を実証するために、USBカメラとプロジェクタを用いてKinect相当のシステムを作り上げ、その仕組みを実現してみせたのである。どういう仕組みになっているのかが気になる技術者には興味深い内容だろう。また、特許などの公開情報を基に解析するとうやり方は、ライバルの製品の技術解析の常道なので、そのやり方は、若手技術者の参考にもなるであろう。
 私は、この記事を読んで、自分で作ろうとすると大がかりになる技術を、あんなにコンパクトで安価にまとめたマイクロソフト社の技術力に感心した。

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