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2012年9月27日 (木)

開発の現場から:組み込みの現場でドライバの専門家をどこまで育成すべきか

 組み込み技術にかかわって約30年になる。最近の最大の変化は、組み込みでもLinuxを使うようになったことである。このことについては、以前も書いたことがある。
 Linuxを使うというのは、豊富なオープンソフトを使えるというのが現場にとって最大の利点である。つまり、自分たちで1から作っていたのではとても無理な開発でも、これらのオープンソフトを使うことで可能になることが利点ということだ。
 と言うことは、反面、開発しているものは、コードレベルで中身を把握できていないブラックボックスがなかりの部分をしめるということでもある。
 問題がなければ、これは良いことである。でも、現場というのはマーフィーの法則の巣窟である。ブラックボックスが必ず悪さをする。技術的に弱い部分が必ず露呈する。
 特にやっかいなのが、ドライバ周りである。現場でドライバを書ける技術者は、μITRON経験者が多い。経験者というと聞こえがいいが、Linux非経験者とも言える。ドライバというのは、ちょっと特殊なソフトウエアであり、一朝一夕では育たない。
 組み込みLinux時代というのは、組み込みであっても、アプリを開発するのが花形になる時代である。昔であれば、ドライバを書ける技術者は、組み込み仲間から尊敬されていた。今では、ドライバを書ける技術者は、組み込み仲間から化石扱いされている、というのは少し言い過ぎだが、少なくとも花形ではない。
 しかし、このドライバが問題を起こすと本当にやっかいになる。再現性がないので、原因究明に非常に時間がかかるのである。そもそも、アプリ屋では原因の切り分けすらできない。
 高い技術が必要なのに、地味な分野であるドライバの専門家をどこまで育成すべきなのか、現場のマネージャとしてずっと悩んでいる。

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