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2012年10月25日 (木)

開発の現場から:せめてフロー制御だけは理解してほしい

 前回、組み込み技術者はシリアル通信くらい理解しておいて欲しいということを書いた。Interface誌について書いたときも同じようなことを書いている。
 シリアル通信というのは、通信の基本なので、これをきっちりやるということは技術の理解ということでは重要なことである。とはいうものの、今さらということもあって、今の技術者が勉強するのは難しいのかもしれない。
 ただ、フロー制御だけは理解しておいてほしい。2つのモジュールを接続するときに、必ず処理速度の差が発生する。そのときに、処理の早い方が、処理の遅い方を待たなければいけない。それを実現するのがフロー制御である。
 TCP/IPでは、プロトコルスタックのところでそれを実現してくれるので、アプリ作成者はこんなことを意識しなくてもソフトを書ける。そころが、である。シリアル通信というのは、ある意味で物理層の上で、いきなりアプリを動かすというものなので、フロー制御を意識しないといろんな不具合が発生する。
 フロー制御を実現するには、いろいろな手段があるが、古典的な手法は3線ハンドシェークだ。ところが、最近の技術者はこれを知らずに、変なやり方をして失敗する例を何度も見ている。困ったモノである。組み込みの低レイヤでの問題の大抵のトラブルは、昔からある典型的なモノが多い。典型的な定石というものがあり、それを素直に実装するのが、最も簡単で安上がりな方法である。定石を知らないばかりに、問題を起こし、試行錯誤の上、定石を再発明してしまっている現場が見受けられる。

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