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2013年2月 2日 (土)

組織と制度設計:埼玉県教諭の退職騒ぎに感じること

 埼玉県の教諭の退職金削減の制度の変更に伴う駆け込み退職騒ぎのニュースが出たのが1月23日。2月1日になっても、それに関する報道があったりして、いろいろと波紋を呼んでいるようだ。
 いろんな意見はあるようだが、早期退職を迫られ、実質的なリストラでありながら希望退職扱いでやめさせられている民間企業からみたら、まあそんなもんだろう、という感じである。要は、早く教諭の人数を削減したい埼玉県が設計した早期退職制度が思ったよりも効果があっただけである。
 こんな話は巷にあふれている。早期退職を募集した企業で、希望者が殺到して、早期退職の締め切り日を早くした、とかいう話はいくらでもある。
 話を単純化すれば、埼玉県は、学期の切れ目という教育の質よりも、教諭の人件費削減という費用の削減を選択した制度設計をした。それに教諭という組織人が応じた、というだけの話である。組織は制度に従うのである。制度設計は組織の価値観である。お客様第一とかいうスローガンがあっても、顧客視点で仕事をしている従業員よりも利益重視で仕事をしている従業員の方を優遇すれば、その組織では、お客様第一というスローガンなどふっとぶものである。
 制度設計いかんで、いかに組織は変わってしまうかは訣別 ゴールドマン・サックスという本を読めばよくわかる。顧客第一の古き良きゴールドマン・サックスが、利益第一の組織設計をしたがために顧客をカモ扱いする会社にあっという間に変貌するのである。

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