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2013年3月 7日 (木)

寿司ロボットはどんな形をしているべきなのか?

 前回に引き続き、日経ビジネスONLINEの団塊世代の大量引退以降、「技術の継承」はできたのかという記事を読んで、共感した部分と違和感を感じた部分について書いてみたい。
 この記事の中に寿司ロボット(この記事では握り寿司製造マシン)に関する次のような記事が載っていた。

 しかし、その動きを見ていると、とても妙なのです。寿司職人が板場で握っている姿そっくりなのです。指の動かし方、わさびの付けるタイミング、ネタとの合せ方、握る回数まで、そっくりです。そこに寿司職人はいないのですが、人間っぽさがそのまま継承されているのです。人だから必要な動きなのに、マシンがそのまま真似ているのです。
 これが最新の技術の継承方法なのでしょうか。マシンに必要のない動きが、何度も、的確に、寸分くるわず、繰り返されています。まさに滑稽な風景です。そして、同じマシンが量産されていくのです。こんなことで、良いのでしょうか。

 う~ん。原則としては、この著者の言っていることは、その通りだと思う。でも、たぶん著者の思うような、寿司職人の真似ではない寿司ロボットはなかなか開発できないだろうな、という気がする。
 そもそも、そのためには、開発者は、寿司を握るということにとって本質的な動きとは何か、ということをまず分析できなければいけない。そして、その動きを、人間の模倣以外の方法で安く作る必要がある(高ければ何も別のものを作る必要はない)。でも、そもそも職人の動きというのは効率的な動きなので、実は人間の模倣が最も効率的なのかもしれない。
 さらに、この技術的課題が解決されたとしてもだ。その機械が売れるかどうかは疑問だ。この寿司ロボットは、寿司職人の職人芸をそのまま真似をしています、というのが売りなのだろう。だからこそ、寿司屋に売れるのではないだろうか?他の形をした機械になった途端、売れない機械になってしまうように思うのである。

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