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2013年7月26日 (金)

LSIメーカーが頂点になる戦略:日経ビジネス7/22号より

 日経ビジネス7/22号の特集記事「部品創世記」はメーカーの技術者としていろいろ考えさせられる記事だった。特に「スマホ各社、下請けに」という記事は読み応えがあった。
 今、スマホの部品メーカーを束ねているのは、LSIメーカーらしい。従来の携帯電話時代は、ノキアとかサムソンなど、携帯電話のシェアの大きなメーカーが部品メーカーを束ねる形になっていた。ところが、スマホ時代になって、クアラコムやインテルといったLSIメーカーが部品メーカーを束ねる形になっているのだという。
 その理由は、LSIメーカーが、自分たちのLSIに関する技術情報だけでなく、スマホそのものの設計情報を提供しだしたことにある。この設計情報は、基板の設計だけでなく、それに必要な全部品のリストが掲載されている。スマホメーカーはそれをそのままデッドコピーすれば、スマホが作れるのである。ソフトもAndroidならフリーで手に入る。
 これによって、部品メーカーはLSIメーカーの作る全部品のリストに自社の部品を掲載してもらえるかどうかが、最も重要なことになったのである。
 これは、従来のセットメーカーの技術者にとって、大変な時代がやってきたことになる。従来のセットメーカーは、どの部品を使って、どのようなものを作るのかが最も重要な技術であった。それにソフトウエア技術が組み合わされて、いろいろなものを作ってユーザーに提供するというのが、メーカーの仕事であった。それが、今や、LSIメーカーを決めれば、後は何もせずに設計が終わる時代になってしまったのである。
 今までの、電子回路設計者、ソフトウエア設計者は、セットメーカーには必要でなくなる。LSIメーカーに一握りの技術者がいれば、セットメーカーという名のコピー製造メーカーが、次々と安いコピーを作ってくれるのである。LSIメーカーの戦略とはいえ、技術を安売りしてくれるものである。

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