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2013年12月11日 (水)

蛸壺というのは蛸壺に入ってる人にとっては居心地のいい場所だったんだ: ITproの記事より

 記者の眼 - 「あなたは蛸壺に入っているから駄目」と蛸壺に入っている人が言う:ITproと言う記事を読んだ。著者の谷島さんの書く記事は好きでいつも読んでいる。この記事も相変わらず面白い。蛸壺というのは否定的な意味で使われることが多い。しかし実際に蛸壺に入っている人間にとっては蛸壺というのは本当に居心地の良い場所であるということに気づかされる記事である。
 なるほど、専門用語というのは蛸壺方言だったというのが、まず面白い。つまりその蛸壺の住人たちが住んでいる世界でこそ通用する蛸壺方言なのである。なるほどそういうことだったのか。
 蛸壺に長い間入っていると、蛸壺の仲間同士で喋る言葉まで蛸壺方言という専門用語で話をしてしまう。例えばバグるという言葉がある。それバグってない?というような形で一般的な会話にまでこういった言葉が登場するようになると、立派にその人は蛸壺の住人となるわけである。
 この蛸壺の中にたまにカニやエビが入ってくるとどうなるか。そのエビやカニたちが、蛸壺の雰囲気を変えるのかというとそうではない。その蛸壺に馴染んで蛸になってしまうのである。蛸壺というのはそれほど感染力の高い場所である。なぜか?居心地がいいからだ。しかも、他の蛸壺の人たちにはわからないその蛸壺独特の蛸壺方言(社内でしか通用しない用語)があることによって、その仲間意識はさらに結束する。
 この蛸壺現象がまったく業界の違う人とのあいだの蛸壺現象であればある意味で問題が少ないのかもしれない。しかしこの蛸壺は1企業の中の部署というところにも存在する。部署に壁ができるという言い方があるが、より正確には部署という名前の蛸壺ができるのかもしれない。この蛸壺を壊すのは容易ではない。壊す必要があるのかどうかもわからない。蛸壺は別の見方をすれば専門家集団だからだ。たまに外に出ていって、隣の蛸壺とぐらいは会話ができるとか、隣の蛸壺でも少しの間なら生息できる蛸として生きられる程度でもいいのかもしれない。技術屋という、居心地のいい蛸壺で長年住んでいた中年蛸の感想である。

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