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2014年1月 7日 (火)

量子コンピューターの解説記事:日経サイエンスに載っていた

 以前量子コンピューターに関する話を書いたことがある。先日日経 サイエンス 2013年 11月号を読んでいたら量子コンピュータの解説記事「”もう一つの量子コンピュータ”登場」が載っていた。
 この記事によると、どうやらD-WAVE社の量子コンピューターというのは、実際には量子アニーリングマシンと呼ばれるコンピューターのようで、量子コンピューターとは動作原理も用途も違うコンピューターのことのようである。目的は、一定の条件のもとで最適な組み合わせを選ぶ最適化問題を解くこと、である。最適化問題というのは、指数関数的に組み合わせが爆発して、スーパーコンピューターでもその最適化解を得るのが難しい。巡回セールスマン問題という問題が非常に有名な最適化問題である。
 D-WAVE社の量子コンピューターは、実際にこの量子アニーリングマシンを実現しているというのは確実である、というのが日経サイエンスの記事の結論である。一方本当にこのコンピューターが、最適化解を通常のコンピューターよりも高速に計算できるのかどうかは、まだわからないようである。いくら原理的に量子アニーリングマシンを実現していても、実際にそれが高速かどうかは、計算原理だけでない違う側面があるようである。
 ちなみにこの量子アニーリングマシンに使われている量子アニーリングという計算アルゴリズムは、日本の科学者が考案した方式のようである。日本でも新しい原理に基づいたコンピューターの開発を進めるところがないものだろうか?世界No.1のスーパーコンピュータの開発ですら事業仕分けをしようとする日本では無理なのかもしれない。

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