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2014年5月16日 (金)

組み込みシステムのセキュリティについて気づきを得られた講演(つづき):システム連携におけるセキュリティ

 前回に引き続き、東京ビッグサイトで開催されていた組込みシステム開発技術展での、「つながる組込みシステムとセキュリティ」という題名の基調講演で非常に参考になった考え方について書いてみたい。
 今後の組み込みシステムというのは、1つのシステムとして完結するものでなく、他の会社や他の業界のシステムと接続されていくようになる。それを許容しないと、魅力的なサービスの提供が困難になる。例えば、HEMSなどでは、家の中の電気を使う機器はすべてつながる方向にある。従来は自社のシステムしか繋がらなかったものが、組み込みシステムがオープン化され、異なる会社、異なる業界のシステムが、組み込みシステムに繋げていくことによって、新しいサービスを提供するという時代になっていくというのである。確かに、時代の流れはそうであろう。
 さて、その時に設計時点で想定していないシステムと繋がる可能性が出てくる。たとえば、先ほどのHEMSの例で言えば、エネルギーの削減というHEMS本来の用途以外に、家電機器を便利機能的に接続する使われ方くらいは設計時点で想定していたとする。このシステムに、例えば医療機器を接続していいのかということである。
 そういった他のシステムとの接続という世界になったときに、信用保証レベルという考え方を応用できないかということを話しされていた。今、自動走行に関する技術で、車車間通信および路車間通信におけるセキュリティの扱いが検討されていて、その中で、信用保証レベルという考え方が提案されているという。これが、システムの接続におけるセキュリティーの考え方の土台なるかもしれないというのである。
 例えば、信用保証レベルが低いシステムからの情報については接続を拒否する。もう少し信用保証レベルが高いシステムからの情報については情報の表示には使う。もっと信用保証レベルが高いシステムからの情報については車のブレーキシステムとの連動のようなクリティカルな制御にも用いる。つまり接続されてきたシステムの信用保証レベルによって、どのようなアプリケーションに使えるかを決めるというわけである。
 この考え方を、会社および業界を超えた形で信用保証レベルを定めていけばどうかというのである。確かに素晴らしい考えだと思うが、実際にはなかなか難しい話である。業界が違えばその信用保証レベルの基準も違うであろう。また業界を超えてこのような信用保証レベルを、誰が認証するのかと、いうことについても難しいところがある。
 だが今後システムが連携されていくという時代において、セキュリティをどのように扱うかということが重要になっていうことは確かである。少なくとも、悪意のある攻撃からシステムを守れるような認証機能は今後の組み込みシステムにおいても必須にしていく必要があると思う。

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