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2014年8月20日 (水)

開発の現場から:若い頃の器用貧乏

 非常に能力があり優秀な若手の技術者がいる。この技術者は、優秀であるが故に、いろいろな開発プロジェクトから参画してくれと依頼される。本人も、自分の優秀さを自覚しているが故に、そうした依頼をすべてこなせると考え参加していく。そして実際に、それなりにすべての開発プロジェクトで役に立つ。こうして、優秀ではあるが少し専門性にかける器用貧乏な技術者が育っていく。このような現象を時々見かける。そして私のような古い考え技術者はなんともったいないことか、と思うのである。
 ある程度経験を積んでから、いろいろな開発プロジェクトに参加することは、その技術者の視野を広げ、経験を広げる意味で非常にいい経験になるであろう。ところが若い頃は1つの専門性に関わる開発プロジェクトに専念しないと、本当の意味での専門性を確立できないのではないかと思う。技術というのは奥が深いものである。優秀な人間がある程度時間をかければ、その技術のある程度のところまではマスターできる。しかしその技術の本当の意味での奥深さを理解するには。かなりの時間がかかる。
 そしてある分野において技術の奥の深さというものを身に染みて理解するということが技術者にとって重要なのではないかと思っている。

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コメント

器用貧乏から抜けるには
1. (本人) 専門性を身に付けたいと思うこと
2. (上司) 専門性が身につく仕事ができるように交通整理してあげる
の両方が成り立つのが望ましいと思います。

若手の技術者が完全に自分で仕事を選択できる場合、2は必要ありませんが、実際には同僚とのやり取りも含めて、行う仕事の選択というのは本人のみで決定できる事項ではないように思います。

仕事と身に付けたい専門性が乖離している状況の場合、プライベートで専門性の勉強に専念することは可能かもしれません。ただ、仕事でトラブルが出ている、締切がきつい、などの場合、仕事とは別の事項の勉強ばかりしていることも難しいように思います。

私自身は過去2年回の間、仕事関連の勉強を優先とし、専門性を高めたい事項の勉強は後回しで勉強を続けています。結果として、仕事関連のトラブル回避能力が上がり、「はまる」時間が短くなりました。この結果、勉強にかける時間が増え、さらに勉強を進めることができる、という循環になっています。

TSSです。
本当の意味での専門性は、仕事の中でしか身につかない、というのが入社以来技術者でやってきた私の実感です。今でもいろいろな技術誌を読んでいますが、所詮は頭の中でキーワードを理解しているだけで、身についていません。
従って、技術者の専門性の教育の責任は、若手に関して言えば、上司の役割だと思っています。仕事のアサインが最も重要だからです。今まで、新人で私の部下に配属されてきた若手は、全て、1つのプロジェクトに専念させてきました。当然、向き不向きはあるので、そうした中で、その専門分野が向かない技術者もいるでしょうが、若い間なら軌道修正がききます。他のプロジェクトにアサインし直すか、他の部署へ異動してもらうか。少なくとも数年は、技術者育成の観点で仕事をさせるべきだと思います。
ただ、こういう考え方が本当に時代にあっているかは別です。新卒で学生を採用し、企業で鍛え直すということが前提だからです。

> 本当の意味での専門性は、仕事の中でしか身につかない

確かにそうですね。
本だけ読んでいるよりは、実際に手を使って動くものを作る過程がないと「しっかり身に付いた」とは言えないですね。

> 従って、技術者の専門性の教育の責任は、若手に関して言えば、上司の役割だと思っています。仕事のアサインが最も重要だからです。

こういう考えの上司の元で働ける人は幸せだと思います。

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