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2015年1月25日 (日)

たくさんのユーザーのデータを扱うIoTがプライバシーの問題を顕在化させる: 日経テクノロジーOnlineの記事より

 IoTの負の側面として、BoTというキーワードが出てきて、イヤな気持ちになっている、というのは、以前書いたことがある。
 もう1つの負の側面は、プライバシー問題である。ネットワークに接続される機器がPCやスマホだけであれば、プライバシーの流出問題については、いろいろな対策方法がある。もちろん、そうした対策方法をすり抜けるような攻撃もたくさんあるが、基本的な対策をすることで、「自分で」ふせげることも多い。
 ところが、IoT機器となるとそうもいかない。たとえば、部屋のどこに人がいるのかを検出するセンサーがネットに接続されれば、空調の制御や照明のON/OFFなどのホームコントロールに利用できる。しかし、この情報が流出してしまえば、誰も人がいない家はないかを探す空き巣にとっては格好の情報源になる。このネット接続されたセンサーの情報はプライバシー情報に他ならない。その情報が流出するかどうかは、そのセンサーに組み込まれた情報セキュリティ技術(暗号化、機器認証など)と脆弱性の有無による。それは、「機器」の問題であって、「自分」の問題ではない。ところが、流出するのは、「自分」のプライバシー情報だ。
 つまり、IoT時代の負の側面は、自分が全く知らないうちに、自分のプライバシー情報を勝手にIoT機器が漏えいさせてしまう可能性があるということである。2015年、シリコンバレーが直面するプライバシーの悩み - ビッグデータ・M2M・IoT - 日経テクノロジーオンラインという記事によれば、CESの講演で、米政府でプライバシー問題を担当している連邦取引委員会(FTC)の会長が「IoTは重要なプライバシーやセキュリティの問題を引き起こす懸念もある」という発言をしているそうである。さらに、この記事では、米国の動きとしては、家電IoT製品によるプライバシー侵害の懸念が高まるなら、議会は新しいプライバシーの法律を定めることにもなる、と結論している。
 私は、新しい規制は反対なのだが、プライバシー関係は、産業の発展を少し阻害することがあっても、ある程度の規制が必要だと思っている。ネット社会において、一旦流出したプライバシーは、その情報がいつまでも残り続けるからである。つまり、取り返しがつなかい。自分がしでかしたことならともかく、自分の知らないうちにIoT機器がプライバシーを漏えいするとう未来は願い下げだ。

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