« 微分解析機再生プロジェクト:情報処理5月号の記事より | トップページ | 放射能で電子機器は故障することをあらためて知った »

2015年4月23日 (木)

相互接続という課題:標準だけでは解決できない実装課題

 通信には標準が存在する。そして,その規格の役割は大きい。通信というのは,機器同士が接続できてこそ価値があるものであり,機器同士を接続するためには,共通の通信標準が必要だからだ。だが,この機器同士を接続するということが一筋縄ではいかないのが通信の世界である。いわゆる相互接続という課題がある。
 ITアーキテクト 心得かるた - 第18回 そ・・・相互接続 忘れるべからず 実検証:ITproに,その相互接続の課題に関して詳しく例が掲載されている。この例のいくつかは,私も経験しているし,いくつかは話によく聞く例である。いづれにせよ,標準があり,各機器ともそ標準準拠と言っても,実際には相互接続できないケースが頻発する。それは,標準を作るのも,その標準に基づいて機器を作るのも,人間だからである。
 まず標準そのものに問題がある場合がある。そもそも技術的な問題がある場合や,標準の記載があいまいな場合や,記載する際のケアレスミスなど,いろいろなケースがある。
 特にやっかいなのが,記載のあいまいさである。実装する際に,その解釈が分かれるのである。実装者が,そのあいまいさに気づけばいいのだが,実装する方は,開発納期に追われているので,そんなことに気づかず,自分の解釈で実装する。各機器とも事情は同じなので,1つの標準をめぐって,複数の解釈が存在し,その結果,相互接続できないということが起きる。
 それを避けるための仕組みが,相互接続実験である。標準機関が音頭を取って自社で開発した発売前の機器を持ち寄って,相互接続確認をするのである。そもそも,Interopという今では展示会になってしまっている催しも,相互接続実験から発生したものだ。
 それ以外にも,現場ではありとあらゆることが起きる。相互接続というのは,奥が深い。

« 微分解析機再生プロジェクト:情報処理5月号の記事より | トップページ | 放射能で電子機器は故障することをあらためて知った »

技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568535/61483392

この記事へのトラックバック一覧です: 相互接続という課題:標準だけでは解決できない実装課題:

« 微分解析機再生プロジェクト:情報処理5月号の記事より | トップページ | 放射能で電子機器は故障することをあらためて知った »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ