カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2018年12月 1日 (土)

トランジスタ技術の圧縮:昔を思い出す

 超動く家にてというSF短編集の巻頭が、トランジスタ技術の圧縮という短編である。組み込み技術者にはおなじみのトランジスタ技術の広告欄を除いて、本編だけにするという架空競技大会の話だ。
 トランジスタ技術は、今では、そんなに分厚くない。でも、昔のトランジスタ技術は分厚かった。雑誌の半分以上のページが広告だった。電子技術全盛時代である。かの有名な秋月電子が信越電子という名前だった時代だ。
 私も、トランジスタ技術を保存するために、広告を除いて、本誌だけ保存していた。広告は、重要な情報源だが、さすがに保存する価値まではない。そのまま本棚にいれると、あっという間にスペースがなくなる。
 でも、この中で触れられているアイロンを使う方法というのはやったことがない。単に、表紙が破れないように広告をそっと捨てるだけだ。昔に比べて薄くなってしまったトランジスタ技術は、今では、私の本棚で、そのまま保存されている。

2018年11月29日 (木)

Interface1月号の特集は「小型リアルタイム組み込み人工知能」:本誌ならではの組み込みAIの情報が満載

 Interface 2019年 01 月号の特集は、「小型リアルタイム組み込み人工知能」。ディープラニングの推論部を組み込みに実装するための情報が満載である。なんと、micro:bitに実装してみる例も載っている(さすがにRAM不足で実用的なものは実装できないよだが)。TVMコンパイラとTVA演算器という組み合わせで、ARMプロセッサ、やFPGAへ実装するとか、Cortex-Mマイコンで動くTensorFlowとか、TensorFlowで学習済みのモデルをC言語に変換できるe-AIトランスレータとか。これだけの技術情報を入手できるのは、本誌ならではの、「組み込み」特集である。
 今年も、Interfaceコンピュータ手帳が付録でついてくる。組み込み技術者の机に1冊あると、ちょっとした時に便利だ。

2018年11月14日 (水)

日経ビジネス11/12号「ここまで来た監視社会」が怖い

 通信の盗聴、TVカメラ監視、大量データを処理できるAI。これらの技術によって、空前の監視社会がやってきている。日経ビジネスのこの特集は、本当に怖い話だ。
 独裁政府がその気になれば、本当に、小説一九八四年の世界を現実のものにできる世の中になっているようだ。健全な民主主義によって、これを防ぐ必要があるが、GAFAが大きな力を持っている。さすがに、独裁政府とは言わないが、経済圏を押さえている実態はこれも怖い。

2018年11月13日 (火)

トランジスタ技術12月号の特集は「作り放題!1ドル基板電子工作DVD」:基板に関するいろんな記事が満載

 トランジスタ技術 2018年 12 月号の特集は、「「作り放題!1ドル基板電子工作DVD」。基板というと、フリーの基板CADソフトが収録されたDVDが付録について、使い方の記事が載っているというのが定番だが、本号は少し違う。
 たとえば、リバース・エンジニアリングの手段の1つとして、基板から回路図を描き起こすやり方のノウハウ、実体顕微鏡・卓上リフロといった個人では手の届かなかった機材の廉価版を実際に使ってみたレポートなどが掲載されている。
 基板のアートワーク設計だけでなく、基板作成・部品実装・部品手配といった、設計から実際に実装基板を入手するまでのネット活用方法なども参考になる。
 さらに、DVDの中には、ソフトウエア以外に、いろいろな動画が格納されていて、実際のCADの操作以外にも、基板のリワークの方法など、百聞は一見にしかずの動画が入っていて、これも参考になるだろう。
 特集以外で面白かったのは、ダイレクト・サンプリング鉱石 SDR 。USBケーブルの電源経由での昔なつかしい電灯線アンテナを使って、FPGAのA/D変換でAM放送をダイレクト・サンプリングし、SDRを作ってみましたという記事。発想がユニークで楽しめる。

2018年11月 5日 (月)

脳を裏切る立体:日経サイエンス8月号

 日経サイエンス2018年08月号のこの記事は、本当にびっくりした。本当にそんな風に見えるのという、びっくりの内容だからだ。さすがに、文章では伝えきらないので、【錯視アート】方程式が導き出す魔法の立体。数学の道はモノづくりへと続く:朝日新聞デジタルを見て欲しい。本当にこんな錯視があるのだろうか、という内容である。
 この現象は、どうして起きるのか、ということから、次の2つが大きな疑問として提示される。
 この錯視は、脳が直角の認識を優先することから起きるらしいことから、脳がなぜ直角を好むか、という疑問が提示される。そして、それは、生まれながらの性質なのか、それとも成長の過程で獲得した性質か、という疑問につながる。
 もう一つの疑問は、立体の本当の形を知った後でも、知覚を修正できず、特定の視点から立体を眺めると再び錯視が起こるのはなぜか、ということだ。つまり、脳が事実を知った後でも、それを修正する機能を持たないのはなぜなのだろう、ということだ。
 視覚というのは、人間にとって、重要な知覚である。それを解明するのに、こういう研究は、本当に重要なのだろうと思う。錯視の研究などというと、たぶん、事業仕分けをもう一度やると真っ先にカットされる研究だろうけど、こういう研究こそ大学で続けてほしいと思う。

2018年10月25日 (木)

Interface12月号の特集は「My人工知能の育て方 」:まさか学習の方法を勉強できるとは

 Interface 2018年 12 月号の特集は「My人工知能の育て方 」。要は、人工知能における学習の方法の特集である。画像認識、「音」認識における学習の方法、学習データ作りなどを学べる。さらに、本誌らしいのが、学習用データセット事典。Webから入手できる学習データを、本誌お得意の一覧表でまとめてある。
 応用事例として、カメラがネコを検知するとtwitterに上げるシステムをラズパイで作る。人工知能そのものだけでなく、人工知能を含むシステムの構築の参考例になるだろう。

2018年10月11日 (木)

トランジスタ技術11月号の特集は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」:FPGAを中心とした特集

 トランジスタ技術 2018年 11 月号の特集記事は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」。人工知能に関する解説からスタートするのだが、力点はFPGAへの実装である。実際に画像認識や文字認識のニューラル・ネットをFPGAで実装する。
 第2部が、高校生のためのコンピュータ&FPGA入門、となっている。ロジック回路の話からスタートする特集である。FPGAを使って電卓を作ってみるという内容なのだが、なかなか高度な内容だ。会社の新人教育に使えるかも、と思える内容である。
 そして、DVDには、今回の特集記事のソースコードだけでなく、かつてデザインウエーブマガジン(FPGAマガジンの前身)に掲載されていたHDLのソースと解説記事が収録されている。
 FPGAの入門から応用まで、本誌とDVD収録記事とで、FPGAに関する幅広い技術を網羅している特集である。
 連載記事では、ダイレクト・サンプリングFM SDRの製作という連載が始まる。FPGAに信号処理回路を実装したダイレクト・サンプリング方式のフルデジタルFM受信機だ。写真を見るだけで、感動してしまった。

2018年9月25日 (火)

Interface11月号の特集は「ラズパイ・ESP32 IT料理実験」:センサとコントロールと実験

 Interface 2018年 11 月号の特集は「ラズパイ・ESP32 IT料理実験」。といっても、題材が料理というだけあって、ラズパイ・ESP32 はどちらかというと脇役で、どんなセンサを使ってどのようにコントロールするか、ということが主題である。題材は、低温調理器、熟成カレー調理器、透明氷メーカ、コーヒー・ミル、果物の成熟度推定。どれも、定番の技術が存在するわけではなく、結局は、実験して、見てみて、味を確かめるということになる。IoTといっても、現実の世界では、「I」の世界よりも「T」の世界が、そして「T」の結果を判断する人間の感性が大切で、それには実験しかないことが、記事からもよくわかる。実験記事のあとは、味覚、におい、おいしそう、ということが、どのように数値化されるかという基本的な解説がある。
 本号は、久しぶりに第2特集があり、IoTセンシング ESP32実験集ということで、ESP32に接続できるセンサを10種類、MicroPythonのサンプルプログラム付き(Arduino用はホームページからダウンロード)で紹介している。
 さらには、美容テクノロジーの研究という記事もあり、研究というだけあって、少し難しい。農コーナという農業関連応用の記事も2本ある。
 生活者に近い領域での応用ということで、興味深い特集であった。

2018年9月16日 (日)

マイ・コンピュータをつくる:もっと詳しい内容だった気がするのだけど

 少し前に、懐古趣味になってマイ・コンピュータ入門―コンピュータはあなたにもつくれるという本を借りて読んでみた、という話を書いた。調子に乗って、その続刊であるマイ・コンピュータをつくる―組み立てのテクニック も借りて読んでみた。この本で、モトローラの6802を使った回路図が載っていたので、自分も6802で作ってみようと思ったはずなのだが、製作紹介があまり詳しくない。当時の私の技術力では、この程度の内容で設計するというのは無理だったはずだ。

2018年9月 1日 (土)

ちょっと懐古趣味になっている

 前に、6800という古いマイコンのボードを作った話を書いた。それ以来、少し古いマイコンにはまっている。私がマイコンを始めたきっかけになったのは、マイ・コンピュータ入門―コンピュータはあなたにもつくれるという本である。あまりにも古い本なので、手元には残っていない。内容も古すぎて古本で買うほどでもない。
 近くの図書館にあった。さすがにブルーバックスである。借りて読んでみた。マイコン関係の自作があまりにも楽しそうだったのを覚えているが、その時のことを思い出した。この本をきっかてにして、いろいろとマイコン関係の技術の勉強を始めたのだ。

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