カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2018年10月11日 (木)

トランジスタ技術11月号の特集は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」:FPGAを中心とした特集

 トランジスタ技術 2018年 11 月号の特集記事は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」。人工知能に関する解説からスタートするのだが、力点はFPGAへの実装である。実際に画像認識や文字認識のニューラル・ネットをFPGAで実装する。
 第2部が、高校生のためのコンピュータ&FPGA入門、となっている。ロジック回路の話からスタートする特集である。FPGAを使って電卓を作ってみるという内容なのだが、なかなか高度な内容だ。会社の新人教育に使えるかも、と思える内容である。
 そして、DVDには、今回の特集記事のソースコードだけでなく、かつてデザインウエーブマガジン(FPGAマガジンの前身)に掲載されていたHDLのソースと解説記事が収録されている。
 FPGAの入門から応用まで、本誌とDVD収録記事とで、FPGAに関する幅広い技術を網羅している特集である。
 連載記事では、ダイレクト・サンプリングFM SDRの製作という連載が始まる。FPGAに信号処理回路を実装したダイレクト・サンプリング方式のフルデジタルFM受信機だ。写真を見るだけで、感動してしまった。

2018年9月25日 (火)

Interface11月号の特集は「ラズパイ・ESP32 IT料理実験」:センサとコントロールと実験

 Interface 2018年 11 月号の特集は「ラズパイ・ESP32 IT料理実験」。といっても、題材が料理というだけあって、ラズパイ・ESP32 はどちらかというと脇役で、どんなセンサを使ってどのようにコントロールするか、ということが主題である。題材は、低温調理器、熟成カレー調理器、透明氷メーカ、コーヒー・ミル、果物の成熟度推定。どれも、定番の技術が存在するわけではなく、結局は、実験して、見てみて、味を確かめるということになる。IoTといっても、現実の世界では、「I」の世界よりも「T」の世界が、そして「T」の結果を判断する人間の感性が大切で、それには実験しかないことが、記事からもよくわかる。実験記事のあとは、味覚、におい、おいしそう、ということが、どのように数値化されるかという基本的な解説がある。
 本号は、久しぶりに第2特集があり、IoTセンシング ESP32実験集ということで、ESP32に接続できるセンサを10種類、MicroPythonのサンプルプログラム付き(Arduino用はホームページからダウンロード)で紹介している。
 さらには、美容テクノロジーの研究という記事もあり、研究というだけあって、少し難しい。農コーナという農業関連応用の記事も2本ある。
 生活者に近い領域での応用ということで、興味深い特集であった。

2018年9月16日 (日)

マイ・コンピュータをつくる:もっと詳しい内容だった気がするのだけど

 少し前に、懐古趣味になってマイ・コンピュータ入門―コンピュータはあなたにもつくれるという本を借りて読んでみた、という話を書いた。調子に乗って、その続刊であるマイ・コンピュータをつくる―組み立てのテクニック も借りて読んでみた。この本で、モトローラの6802を使った回路図が載っていたので、自分も6802で作ってみようと思ったはずなのだが、製作紹介があまり詳しくない。当時の私の技術力では、この程度の内容で設計するというのは無理だったはずだ。

2018年9月 1日 (土)

ちょっと懐古趣味になっている

 前に、6800という古いマイコンのボードを作った話を書いた。それ以来、少し古いマイコンにはまっている。私がマイコンを始めたきっかけになったのは、マイ・コンピュータ入門―コンピュータはあなたにもつくれるという本である。あまりにも古い本なので、手元には残っていない。内容も古すぎて古本で買うほどでもない。
 近くの図書館にあった。さすがにブルーバックスである。借りて読んでみた。マイコン関係の自作があまりにも楽しそうだったのを覚えているが、その時のことを思い出した。この本をきっかてにして、いろいろとマイコン関係の技術の勉強を始めたのだ。

2018年8月 3日 (金)

モトローラ6800伝説:6800でアセンブラを勉強した私にはなつかしい

 その昔、マイコンは、8080と6800しかなかった。多くの技術者は8080派だったが、私は6800で勉強した。
 あくまで、学生時代に6800で勉強しただけで、実務では68系は使わなかったのだが、懐かしさから手に取ってしまった。この本が、この手の本と大きく違うのは、今さら実際に6800が動く基板を作り動かしてしまうことだ。古いLSIの流通在庫が残っていて、今でも入手できるのはびっくりである。
 実際に作りたくなってきた。

2018年7月26日 (木)

Interface9月号の特集は「新定番IoTマイコンESP32大研究」:ESP32に関する決定版

 Interface 2018年 09 月号の特集は「新定番IoTマイコンESP32大研究」。100ページを超える大特集で、かつ、ESP32使いたい技術者が知りたいことが網羅されている決定版だ(ちょっと、大げさだけど)。
 まず、ESP32のハードウエアに関して、SoCの概要を解説。開発環境については、純正開発環境ESP-IDF、ESP32用Arduino開発環境、スクリプト環境MicroPythonを解説。最大の特徴であるWi-Fiについても、その使い方、スマホ/LINEとの連携方法などを解説。さらに、ESP32に320 x 240 TFTカラーディスプレイ、microSDカードスロット、スピーカー、ケースが追加されたM5Stackついても紹介。より詳しい技術内容としては、ESP32の電池駆動の方法、ESP32のメモリ空間の使われ方の解析、低消費電力プログラミングのポイントなども解説。このままで、ESP32基板を同梱したMOOKにしても売れそうな内容だ。
 連載記事では、シミュレータの自作からはじめるCPU動作メカニズムというのが始まった。CPUをブラックボックスではなく、きっちりと理解するという趣旨の連載である。組み込み技術者でありながら、RTOSから下の層はブラックボックスという技術者も多い。是非とも、中身を理解できるような連載にして欲しい。

2018年7月11日 (水)

個人消費者にIoTは意味があるのか

 日経ビジネス7月9日号に掲載されていた「企業研究 象印マホービン」の記事を興味深く読んだ。その中に、
「最新技術でもおいしさや便利さに直結しない分野は研究しない」だから他社が採用したようなスマホ連携や音声操作対応といった機能には目もくれない。
という記載があって、見識だなあ、と思った。
 私は、ネットワーク系の組み込み技術者なので、どちらかというと「スマホ連携や音声操作対応といった機能」を既存の製品に導入する側である。でも、単価の高い製品ならともかく、個人消費者が購入するような安い製品に、こんな機能を入れ込んでも仕方ないなあと思うようなものは少なくない。IoTという技術トレンドに踊って、消費者ニーズを忘れてしまっているようにも思える。

2018年6月25日 (月)

Interface8月号の特集は「IoT新技術 なるほどブロックチェーン」:IoTで使うためのブロックチェーン技術

 Interface 2018年 08 月号の特集は「IoT新技術 なるほどブロックチェーン」。ブロックチェーンといえば、仮想通貨を思い浮かべるが、技術そのものは仮想通貨以外の応用にも使える。
 本誌でブロックチェーン技術を紹介するのも、IoT分野でもブロックチェーン技術が重要になる可能性があるからだろう。とはいえ、組み込み分野ではなじみのない技術なので、特集の半分は技術の紹介である。あとの半分で実際に実験ということになるのだが、PC上での実験とラズパイを使った実験が紹介される。実験といっても、できることは大したことではない。あくまで、技術を確認するための実験である。いつもの、へ~こんなことができるんだ、という驚きはない。だが、実際にセンサ情報をブロックチェーンに保存するという実装解説は、ブロックチェーン技術が具体的にIoTに使えるかどうかを考えている技術者の参考になる。
 特集記事以外には、人工知能フレームワークTensorFlowの動向として、ラズパイでも動かせる推論環境TensorFlow Liteの記事が興味深かった。

2018年5月30日 (水)

個人情報を扱う会社に実際に開示を請求してみたら・・・:日経ビジネス5/28号の記事

 日経ビジネス5/28号の特集記事は、「7社が隠す個人情報」。個人情報保護法では、企業が自分の個人情報をどのように蓄積しているのかについて、その個人が企業に情報開示請求をした場合、開示しなければならないことが定められている。
 本記事では、実際に、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、LINE、楽天、ヤフーの7社に、開示請求した際の、各企業の対応が記事になっている。その実態は、といえば、お粗末である。ほとんどの企業で、開示請求を握りつぶされているのだ。つまり、法律通りに、個人情報が開示されないのである。
 ネット社会において、これら7社のサービスを全く使わないというのは、かなりの不自由である。でも、個人情報保護法という法律に従わない会社が、我々の個人情報を適切に管理しているのだろうか?フェイスブックの例もある。情報流出の可能性は常にある。
 少なくとも現時点では、全く信頼できないことは確かだ。これら大手以外のネットサービスでは、よく、フェイスブックのIDでログインできるようになっている。これは、危険だと思う。下手に、IDを紐づけると、自分の全く知らない(情報請求しても知ることのできない)個人情報が、次々と蓄積されることになる。自営手段としては、それぞれのネットサービスの使い方を限定し、どうしても必要な情報以外は、登録しないことだろう。たとえば、Googleアカウントにログインした状態で、Google検索をしないとか、クッキーは消すとかの自営手段を取るしかない。

2018年5月28日 (月)

Interface7月号の特集は「360°&マルチ時代カメラ画像処理」:動画処理の解説が充実

 カメラを簡単に扱えるラズパイによって、画像処理は身近なものになった。それでも、静止画処理と異なり動画処理はハードルが高い。それに挑戦したのが、Interface 2018年 07 月号の本特集である。Piカメラで上方を、USBで接続した3台のWebカメラで水平360度を撮影する全方位撮影、超広角レンズを搭載したカメラ2台で全天球撮影という、ラズパイを使った撮影方法が特集記事。
 特別特集記事(特集記事とどう違うのかわからないが)では、動画処理に関する技術を紹介。実際に、VisualStudioとOpenCVを使って、動画処理を実験できるソースコードが収録されたDVD-ROMがついてくる。特集記事よりも、こちらの方がページ数が多く、こちらがメインのようだ。実際に、動画処理にどんな技術があって、どんな結果られるのかをPC上で実際に実験できる。
 特集記事以外には、連載記事「IT農家のディープ・ラーニング奮闘記」が最終回。いろいろな工夫が、TIP的にまとめられている。実際に、実用になる組み込みのディープ・ラーニング応用システムを実現してきた経験のまとめである。

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