カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2019年1月27日 (日)

今さら小松左京のSFを読む

 ちょっと古いSFを読んでいる。久しぶりに、小松左京の新装版 果しなき流れの果にを読んだ。この本でびっくりしたのが、完全に傍流のエピソードの中に、日本列島の沈没の話が出てくることである。そう、あの大ベストセラー日本沈没のアイデアが、さりげなく書かれていたのだ。最初に読んだ時には、全く気づかなかったのだが。

2019年1月25日 (金)

Interface3月号の特集は「算数&電子工作から始める量子コンピュータ」:とうとう本誌でも量子コンピュータか

 Interface 2019年 03 月号の特集は、なんと算数&電子工作から始める量子コンピュータ。最近の本誌は、AIの特集が多いが、とうとう量子コンピュータである。さすがに量子コンピュータの電子工作はできないので、1量子ビットを1PICマイコンで実現ということをやっている。でも、わざわざPICでやる必要もないことで、PCだけでシミュレーションできるようにしてくれた方が、簡単に試せてよかったのに、と思う。
 量子コンピュータは、なかなか理解が難しい。そもそも、量子力学が理解できないから、それをコンピュータに応用すると言われてもよく分からないのだ。本特集で、量子の状態を複素数で表現するという少し数学よりの説明があった。縦軸に1、横軸に0とすると、量子の重ね合わせの状態は複素数で表現できるらしい。複素数ということになると、電子技術者お得意の話になる。前にも書いたが量子コンピュータの話は何度読んでも理解できなかった。でも、今回は、位相のアナリジーでなんとなく、今までよりは、量子コンピュータの話が理解できた気がする。

2018年12月24日 (月)

トランジスタ技術の創刊号が展示されるらしい

 CQ出版社×マルツエレック@ネプコンジャパン2019 展示のご案内 | マルツセレクトによると、ネプコン ジャパン2019で、トランジスタ技術の創刊号が展示されるらしい。
 創刊は1964年というから、私は、生まれてはいるものの、まだ小学生にもなっていない。当然、読んだこともない。たぶん、創刊号を手に取ったことがある人は、既に第一線を退いているのではないか、と想像する。まあ、貴重な機会だ。

2018年12月 1日 (土)

トランジスタ技術の圧縮:昔を思い出す

 超動く家にてというSF短編集の巻頭が、トランジスタ技術の圧縮という短編である。組み込み技術者にはおなじみのトランジスタ技術の広告欄を除いて、本編だけにするという架空競技大会の話だ。
 トランジスタ技術は、今では、そんなに分厚くない。でも、昔のトランジスタ技術は分厚かった。雑誌の半分以上のページが広告だった。電子技術全盛時代である。かの有名な秋月電子が信越電子という名前だった時代だ。
 私も、トランジスタ技術を保存するために、広告を除いて、本誌だけ保存していた。広告は、重要な情報源だが、さすがに保存する価値まではない。そのまま本棚にいれると、あっという間にスペースがなくなる。
 でも、この中で触れられているアイロンを使う方法というのはやったことがない。単に、表紙が破れないように広告をそっと捨てるだけだ。昔に比べて薄くなってしまったトランジスタ技術は、今では、私の本棚で、そのまま保存されている。

2018年11月29日 (木)

Interface1月号の特集は「小型リアルタイム組み込み人工知能」:本誌ならではの組み込みAIの情報が満載

 Interface 2019年 01 月号の特集は、「小型リアルタイム組み込み人工知能」。ディープラニングの推論部を組み込みに実装するための情報が満載である。なんと、micro:bitに実装してみる例も載っている(さすがにRAM不足で実用的なものは実装できないよだが)。TVMコンパイラとTVA演算器という組み合わせで、ARMプロセッサ、やFPGAへ実装するとか、Cortex-Mマイコンで動くTensorFlowとか、TensorFlowで学習済みのモデルをC言語に変換できるe-AIトランスレータとか。これだけの技術情報を入手できるのは、本誌ならではの、「組み込み」特集である。
 今年も、Interfaceコンピュータ手帳が付録でついてくる。組み込み技術者の机に1冊あると、ちょっとした時に便利だ。

2018年11月14日 (水)

日経ビジネス11/12号「ここまで来た監視社会」が怖い

 通信の盗聴、TVカメラ監視、大量データを処理できるAI。これらの技術によって、空前の監視社会がやってきている。日経ビジネスのこの特集は、本当に怖い話だ。
 独裁政府がその気になれば、本当に、小説一九八四年の世界を現実のものにできる世の中になっているようだ。健全な民主主義によって、これを防ぐ必要があるが、GAFAが大きな力を持っている。さすがに、独裁政府とは言わないが、経済圏を押さえている実態はこれも怖い。

2018年11月13日 (火)

トランジスタ技術12月号の特集は「作り放題!1ドル基板電子工作DVD」:基板に関するいろんな記事が満載

 トランジスタ技術 2018年 12 月号の特集は、「「作り放題!1ドル基板電子工作DVD」。基板というと、フリーの基板CADソフトが収録されたDVDが付録について、使い方の記事が載っているというのが定番だが、本号は少し違う。
 たとえば、リバース・エンジニアリングの手段の1つとして、基板から回路図を描き起こすやり方のノウハウ、実体顕微鏡・卓上リフロといった個人では手の届かなかった機材の廉価版を実際に使ってみたレポートなどが掲載されている。
 基板のアートワーク設計だけでなく、基板作成・部品実装・部品手配といった、設計から実際に実装基板を入手するまでのネット活用方法なども参考になる。
 さらに、DVDの中には、ソフトウエア以外に、いろいろな動画が格納されていて、実際のCADの操作以外にも、基板のリワークの方法など、百聞は一見にしかずの動画が入っていて、これも参考になるだろう。
 特集以外で面白かったのは、ダイレクト・サンプリング鉱石 SDR 。USBケーブルの電源経由での昔なつかしい電灯線アンテナを使って、FPGAのA/D変換でAM放送をダイレクト・サンプリングし、SDRを作ってみましたという記事。発想がユニークで楽しめる。

2018年11月 5日 (月)

脳を裏切る立体:日経サイエンス8月号

 日経サイエンス2018年08月号のこの記事は、本当にびっくりした。本当にそんな風に見えるのという、びっくりの内容だからだ。さすがに、文章では伝えきらないので、【錯視アート】方程式が導き出す魔法の立体。数学の道はモノづくりへと続く:朝日新聞デジタルを見て欲しい。本当にこんな錯視があるのだろうか、という内容である。
 この現象は、どうして起きるのか、ということから、次の2つが大きな疑問として提示される。
 この錯視は、脳が直角の認識を優先することから起きるらしいことから、脳がなぜ直角を好むか、という疑問が提示される。そして、それは、生まれながらの性質なのか、それとも成長の過程で獲得した性質か、という疑問につながる。
 もう一つの疑問は、立体の本当の形を知った後でも、知覚を修正できず、特定の視点から立体を眺めると再び錯視が起こるのはなぜか、ということだ。つまり、脳が事実を知った後でも、それを修正する機能を持たないのはなぜなのだろう、ということだ。
 視覚というのは、人間にとって、重要な知覚である。それを解明するのに、こういう研究は、本当に重要なのだろうと思う。錯視の研究などというと、たぶん、事業仕分けをもう一度やると真っ先にカットされる研究だろうけど、こういう研究こそ大学で続けてほしいと思う。

2018年10月25日 (木)

Interface12月号の特集は「My人工知能の育て方 」:まさか学習の方法を勉強できるとは

 Interface 2018年 12 月号の特集は「My人工知能の育て方 」。要は、人工知能における学習の方法の特集である。画像認識、「音」認識における学習の方法、学習データ作りなどを学べる。さらに、本誌らしいのが、学習用データセット事典。Webから入手できる学習データを、本誌お得意の一覧表でまとめてある。
 応用事例として、カメラがネコを検知するとtwitterに上げるシステムをラズパイで作る。人工知能そのものだけでなく、人工知能を含むシステムの構築の参考例になるだろう。

2018年10月11日 (木)

トランジスタ技術11月号の特集は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」:FPGAを中心とした特集

 トランジスタ技術 2018年 11 月号の特集記事は「人工知能 ニューラル・チップ製作体験DVD」。人工知能に関する解説からスタートするのだが、力点はFPGAへの実装である。実際に画像認識や文字認識のニューラル・ネットをFPGAで実装する。
 第2部が、高校生のためのコンピュータ&FPGA入門、となっている。ロジック回路の話からスタートする特集である。FPGAを使って電卓を作ってみるという内容なのだが、なかなか高度な内容だ。会社の新人教育に使えるかも、と思える内容である。
 そして、DVDには、今回の特集記事のソースコードだけでなく、かつてデザインウエーブマガジン(FPGAマガジンの前身)に掲載されていたHDLのソースと解説記事が収録されている。
 FPGAの入門から応用まで、本誌とDVD収録記事とで、FPGAに関する幅広い技術を網羅している特集である。
 連載記事では、ダイレクト・サンプリングFM SDRの製作という連載が始まる。FPGAに信号処理回路を実装したダイレクト・サンプリング方式のフルデジタルFM受信機だ。写真を見るだけで、感動してしまった。

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