カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2017年10月29日 (日)

情報処理11月号にクヌース博士の講演の翻訳記事

 クヌース博士といえば、The Art of Computer Programmingという本の著者であり、チューリング賞受賞者として名高い。この本の印刷に不満があって、TeXというシステムを作ったせいで、The Art of Computer Programmingはまだ未完である。このクヌース博士のチューリング賞50周年記念の講演が情報処理 2017年11月号に掲載されている。
 30年以上も昔、情報工学科の学生でクヌース博士を知らない学生はいなかった。文字列のサーチアルゴリズムにKMP法というのがあるが、これを知った時には、アルゴリズムというものの重要性を知り、クヌース博士のような天才がいるのだと感嘆した。それ以来、アルゴリズムは、天才の発明を学ぶものだと思っている。

2017年10月13日 (金)

トラ技11月号の特集は「Wi-Fiアルデュイーノで AI&IoT」:Wi-FiモジュールESP-WROOM-32を活用できる基板が付属

 トランジスタ技術 2017年 11 月号の特集は「Wi-Fiアルデュイーノで AI&IoT」。今月号のウリは、なんといっても、Wi-FiモジュールESP-WROOM-32を活用できる基板が付属していることであろう。PCと接続するUSBシリアル変換、Arduino互換コネクタを搭載する。つまり、Arduinoの開発環境で、Arduinoの各種モジュールを使えるのである。MicroSDカードソケットも搭載できる。記事の内容は、基板の実装方法、Arduinoとしての使い方だけでなく、ESP-WROOM-32純正の開発ツールの使い方や、MicroPythonの使い方まで、至れりつくせりである。問題は、この基板を作るため部品セットが品切れということである。本誌発売日の翌日に、注文しようと思ったのだが、既に品切れであった。早急に改善して欲しい。
 他にも、ラズパイZero、Googleクラウドを使った音声認識やAmazonクラウドを使った音声合成など、この1冊で、数か月は楽しめそうな内容である。

2017年10月 5日 (木)

FPGAプログラミング大全:久しぶりにFPGAツールを使って、無料でできる内容にびっくり

 前回感想を書いたFPGAプログラミング大全 Xilinx編で、実際にARMコア内蔵のFPGAボードDIGILENT zyboを用いて勉強した。本書では、AXIバスのシミュレーションに、著者の知人が作成したモデルを紹介している。ところが前の感想でも書いたように、Xilinx社よりAXI Verification IPというのが新たに無償提供された。FPGAの開発環境は、次々と無償提供される流れが止まらないようだ。10年ぶりくらいにFPGAを実際に触ってみたのだが、これだけ高機能なものが、無償提供されるなんて、素晴らしい時代である。FPGAボードも個人で入手できるレベルの値段である。30年前は、論路回路で設計していた。この頃なら、ソフト技術者にとってとっつきにくかったかもしれないが、今やC言語からの高位合成が無償ツールで試せる時代だ。組み込みソフト技術者であれば、FPGAの勉強をして、技術の幅を広げることが可能だろう。

2017年10月 4日 (水)

FPGAプログラミング大全:複雑なVIVADOで一通りの機能を試すための教科書

 無料で使えるFPGA開発ツールVIVADOは、高機能であるがために、どう使っていいのかがわかりにくい。本書は、ツールのインストール、FPGAボード導入、Verilogによる開発、ソフトマクロCPUのMicroBlaze、ARMコアのハードマクロCPUであるZynq、AXIバスのシミュレーション、C言語からの高位合成と、一通りの機能を全て試すことができる。本で記載のVIVADOのバージョンは2016.2だが、2017.2でも、少しメニューが変わっているくらいで問題なく実際に試すことができた。AXIバスのシミュレーションに関しては、本書が出版されてからXilinx社より無料のAXI Verification IPというのが無償提供された。増補版か何かで、このIPを使ったシミュレーションの紹介をしてくれることを期待する。

2017年10月 1日 (日)

情報処理10月号に嶋正利氏のインタビュー記事:マイコンの歴史そのもの

 4004、8080、Z80という歴史的なマイクロプロセッサの開発者として有名な嶋正利氏のインタビュー記事が情報処理 2017年10月号に掲載されていた。極めて具体的で、面白い内容である。時間の関係でZ80以降の話が聞けなかった、とあるが、是非ともインタビューの続編をやって欲しいものだ。
 嶋氏は、私が大学の情報工学科に入学した時には、既に有名人であった。大学の特別講義に来られたことがあって、その頃は、16bitマイコンのZ8000を開発されていた頃だったと覚えている。

2017年9月25日 (月)

Interface11月号の特集は「これから注目のIoT無線 大研究」:Wi-Fi、Bluetoothだけでなく最近注目のLPWAやEnOceanまで大集合

 Interface 2017年11月号の特集は「これから注目のIoT無線 大研究」。無線と言えば、まずはWi-Fiということで、ラズパイ上に搭載されているWi-Fiの実力を動画伝送で確認し、小型モジュールの定番のESR-WROOMシリーズの新製品ERS-WROOM-32を紹介。さらに、本誌お得意の一覧表では、無線モジュール100を紹介。最近注目されているLPWA無線の主流であるLoRaWANとSigfoxについて、方式の概要と具体的なモジュールの使い方を解説。さらには、エネルギー・ハーベスティング技術により電池レスで通信が可能なEnOceanの記事まである。ということで、現時点での主要なIoT無線方式を全て網羅し、個々の方式の概要と、具体的な対応モジュールを知ることができる特集だ。とりあえず、IoT無線通信ってどんなものがあるのかを知りたい人にはぴったりの特集と言える。
 特集記事以外では、インテイルが出している1万円の人工知能計算用USBスティックの記事が興味深い。そもそも、この記事を読むまでは、こんな製品があるとは知らなかった。結構、辛口の評価結果なのも、本誌らしい。

2017年8月29日 (火)

情報処理9月号の「未踏の第23期 スーパークリエーターたち」がすごい

 情報処理 2017年09月号に「未踏の第23期 スーパークリエーターたち」という報告が載っている。前にも感想を書いたことがある。毎回、竹内郁雄氏が力のこもった紹介をしてくれているのだが、今回の内容もすごい。たとえば、時刻同期の精度が高い無線IoTデバイス。なんと数μ秒の精度で時刻同期できるという。ちょっと、にわかには信じられない精度である。
 Web技術を使ったオープンソースのパケットアナライザDripcapというのも面白い。オープンソースのパケットアナライザは、事実上Wiresharkしかないが、設計が古い。それを新しい技術で一新させたものだそうだ。GitHub上に公開されているので、今度つかってみようかと思っている。
 他にも、こんなことができるんだ、というプロジェクトが満載だ。これだけの才能を社会がつぶさずに、若い優秀な技術者が活躍できることを心から祈っている。

2017年8月27日 (日)

FPGAマガジンNo.18の特集は「Googleも推す新オープンソースCPU RISC-Vづくり」:本誌向けに新たに実装した内容を解説

 組み込みマイコンのCPUコアのデファクトは、現時点ではARMである。ただ、ARMがソフトバンクに買収された影響で、ARM以外の選択肢をということで、RISC-Vが注目されているらしい。ただ、オープンといっても、命令セットがオープンなのであって、実際のチップは、まだ1~2社というレベルである。
 そんな現状の中で、FPGAマガジンNo.18向けにVerilog-HDLで実装し、実際にFPGA上で動かし、検証用テスト・プログラムによる動作検証を実施し、さらには、積和演算命をカスタム命令として追加する、というところまでを解説。名前は有名だが、あまり情報のないRISC-Vの技術的な内容と、現状での実装状態を知るのに役立つ。サポートページで、実際のVerilog-HDLコードやソフト開発環境をダウンロードできる予定のようだが、8/25時点では、まだ準備中のようだ。
 特集記事以外には、MIPSのFPGA実装コアMIPSfpgaを実際にFPGA上に実装するという記事もある。

2017年8月25日 (金)

Interface10月号の特集は「IoTのための地図・地形・地球 大集合」:組み込みとしてはラズパイZero W、Android Thingsの別特集

 Interface 2017年10月号の特集は「IoTのための地図・地形・地球 大集合」。Interface誌で地図というと、すぐにGPSモジュールを思い浮かべる。もちろんGPSモジュールの記事もあるのだが、主力は、データである。本誌お得意の一覧は、地図・地形・地球オープンデータ事典100。よくもまあ、こんなにあるものだと、いつもながら感心。組み込み屋にとって、こうしたデータ活用は苦手分野だが、位置情報がIoTの重要な位置を占めることを考えると、こうしたデータ活用の知識も必要になってくるのだろう。
 今月号は、もう1つ(得)特集というのがあって、特集1は、やっと技適が取れて日本でも入手可能になった小型で安価なWi-Fi付きラズパイZero W。Wi-Fiを動かし、Bluetoothを動かし、ラズパイカメラを接続し、Amazon IoTへ接続するにはどうするかを簡潔に解説。特集2は、Android Things。ラズパイ3にインストールし、Lチカをやり、Androidスマホからクラウド越しでLチカを制御するところまでを簡潔に解説。どちらも、技術の詳しい説明はなかったが、とりあえず試してみるのはどうするか、ということがわかる。組み込みは、この最初のところが意外に手間取るので、参考になるだろう。

2017年8月 1日 (火)

翔泳社の電子書籍セール

 夏サミ2017記念「エンジニア応援eBookセール」翔泳社の300タイトル以上が最大55%OFF コンピュータ・ITなどの電子書籍が見逃せない超特価(8/3まで) | 翔泳社というのが開催されている。8/2まで限定で、電子書籍が最大55%の割引きになるらしい。
 まあ、この会社の電子書籍は、よく割引きセールをやっているので、あわてて買うことはないが、IT関連の本は分厚いので電子書籍はいい選択かもしれない。

より以前の記事一覧

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

公告

  • Google Adsense
無料ブログはココログ