カテゴリー「組み込み技術」の記事

2017年6月21日 (水)

廃棄まで責任を持つ:メーカーの技術者の心がけを実行に移すのが品質部門の役割

 IoTセキュリティに関する記事常識破りのIoTセキュリティ - (5/5)ユーザーはセキュリティを気にしない! それでも安全なIoTデバイスを:ITproで、廃棄まで責任を持つ、ということが明記されていた。本当にその通りである。機器というのは、最後には廃棄されるものである。そのライフエンドまで製品責任を持つのがメーカーというものである。何が売れるのかという話が製品開発の中心になりがちであるが、メーカーの最大の役割は品質保証であるということを、設計者は心に命じる必要がある。しかし、開発の忙しさにかまけて忘れがちである。それを思い出させるのが、本質保証部門の審査だ。まともなメーカーなら、製品化の前には必ず品質保証部門の審査が必要だろうし、まともなメーカーならその審査で開発部門が忘れがちでありながら製品にとって必要なことを審査する。

2017年6月20日 (火)

Z80が主人公のSF

 SFマガジン 2017年 04 月号を読んでいたら、エターナル・レガシーという短編小説が掲載されていた。なんとその主人公は、Z80と名乗る中年男性。「こう見えて、宇宙にだって行ったことがあるんだぜ」とかいう。途中で、この主人公がけなされるシーンでは「だいたい何、Z80って。乗算もできない分際で」とか言われる。SFとして面白いかどうか別にして、組み込み技術者的には、笑えるところが多い作品だ。

2017年6月19日 (月)

トランジスタ技術7月号の特集は「My IoT製作用PCプラモデルの開発」:ひ弱なラズパイを組み込みに使うための技術を解説

 トランジスタ技術 2017年 07月号の特集は、「My IoT製作用PCプラモデルの開発」。特集名だけ見ても何の特集かわかる人はほとんどいないのではないか?ラズパイを、組み込みで使うために必要な技術として、熱対策、絶縁型アナログ・ディジタルI/Oの追加、電源設計、SDカードの長寿命化、高速起動といった項目を解説。
 正直なところ、組み込みとしてはひ弱なラズパイをこうした技術で厚化粧してまで組み込みで使う意味がどこまであるのかは疑問である。だが、これらの技術は組み込みに必須であり、その技術の例題として、よく知られたラズパイを例に、具体的に知ることができるというのは、意味がある

2017年6月 2日 (金)

ファミコンの開発史:表面に出てこない試行錯誤の中で製品は磨かれる

 ゲーム産業、イノベーションのルーツを探る - 日経テクノロジーオンラインは、ファミコンがいかにして開発されたのか、ということを、ゲームウォッチなどのファミコン前史などから始まる興味深い記事である。日経エレクトロニクスで掲載されていたときにも読んだのだが、今、こうしてWeb記事で読み返しても面白い。あれほど売れた製品も、最初からコンセプトが決まっていたわけではなく、いろいろな偶然、人との縁などから、試行錯誤で開発されてきたということが、よくわかる。

2017年5月30日 (火)

Amazonダッシュボタンの推定コストは2000円らしい:価格=コスト+利益というメーカーと異なる論理

 メーカーの人間は、コストから価格を算出する。価格=コスト+利益である。このコストには、部品原価以外にも、社内のいろいろな間接コストが積みあがる。一方、そういう発想ではない人種もいる。携帯電話の端末0円商法などがその典型だった。端末を0円で売っても、あとの通信費でペイできてしまうというビジネスモデルだ。
 それを彷彿させるのが、Amazonダッシュボタンである。実質タダのAmazonダッシュボタン、その驚きの推定原価 - 日経テクノロジーオンラインによると、原価は2000円はするようだ。これを実質無料で配布するというのは、あとの注文でかなり儲かるということなのだろう。メーカーには、とてもやれない方法だ。

2017年5月26日 (金)

Interface7月号の特集は「はじめてのIoT 2017」:組み込み技術者からは縁の遠いAWSの使い方と、IoTに必須の軽量プロトコルMQTTについて学べる

 Interface 2017年 07 月号の特集は、「はじめてのIoT 2017」。センサ機器とマイコンの接続ならお手のものの組み込み技術者であっても、クラウド側は全く手が出ないか、全く興味がないかという場合も多いだろう(私もその1人)。とはいっても、IoTという以上は、クラウドに接続しないとIoTをやったことにはならない。
 今回の特集は、そのクラウドの代表であるAWSについて、組み込み技術者にも理解できるように解説してくれている。そもそも、最初の1年はAWSを無料で使えるということすら知らなかった。とはいえ、じゃあ試そうというとことろまでは、いかない。ネット上に通信を出すというところに、どうも心理的抵抗があるのだ。しかも、本誌で紹介されているAWSのIoT向けサービス事典という一覧を見るだけで、頭がくらくらしてくる。組み込みCPUのレジスタ一覧なら大丈夫なのだが・・・。
 IoTでもう一つ重要なのは、通信である。クラウドとの通信ならHTTPだろうというわけにはいかない。貧弱なリソースしかない組み込みではつらいからだ。それを解決するためのプロコトルがMQTTで、今やデファクトになっている。この技術の概要が解説されている。

2017年5月18日 (木)

IoTってTを展開しないと何も進められない

 IoTという言葉はバズワードだ。TをIに接続すると言っているだけで、何ができるのかがわからないからだ。そのためには、まず、Tを具体的にしなければならない。センサーなのか、自動車なのか、えらい違いである。開発陣がIoTと言っている間は何も進まない。

2017年5月17日 (水)

ソフトウェアは劣化する“部品”である:なるほど

 ソフトウエアは劣化しない。これは、メーカーの組み込み技術者の先入観である。ハードウエア部品は、劣化する。物理的宿命というものだ。だが、ハードウエアと異なりソフトウエアは劣化しないというのは、今や間違いだ。セキュリティに関する限り、ソフトウエアは劣化するのである。宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(14):ソフトウェアは「完成してからが本番」でもある - TechFactoryの記事にあるとおりだ。
 これに対抗するには、ファームウエアのアップデート以外にはないだろう。今のメーカーでは、製品化したソフトウエアに関して、継続的にアップデートするという仕組みはない。そんな開発費は、製品にオンされていない。継続的アップデートのための有償の保守契約など、現状ではありえない。
 でも、ソフトウエアも劣化するのだとすれば、その劣化を修理するための費用をどこかから調達する必要がある。IoT時代というのは、組み込みにおけるソフトウエア劣化対策ということを考える時代なのかもしれない。

2017年5月15日 (月)

通信距離100kmのLPWA

 Sony Japan | ニュースリリース | 独自の低消費電力広域(LPWA)ネットワーク技術を開発は、最近はやりのLPWAだが、この技術の特長は、100kmも飛ぶということだ。従来のLPWAに比べると1桁違う。まあ、見通し距離なので、いくら900MHz帯でも、大きなビルの陰になると電波はなかなか回り込まないので、ビルの多い都心で、この長距離という特徴がどれだけ使い物になるのかは別だ。
 一方で、見通しでこれだけ飛べば、大抵の用途では、基地局は1台で済むだろうから、いろんな用途が考えられそうである。

2017年5月11日 (木)

音声認識の技術の進歩とそれに起因する問題

 もう珍回答に笑えない? AI音声アシスタントがセキュリティ上の脅威になる予兆 - ITmedia PC USERは、技術の進歩とそれに伴う副作用について、考えさせられる。
 少し前までは音声認識は使いものにならなかった。話者を特定して認識できる語彙を増やすタイプか、話者は特定しないが認識できる語彙が特定されるタイプしかなかった。しかも、大抵の場合は、マイク位置に近くないと認識されない。
 だが、前に感想を書いたAmazon Alexaなどの技術では、かなり実用に近いレベルまで認識できるようになった。だが、今の段階では、誰が話をしたのかが認識できない。これが、宅内での応用に難しい問題を発生させる。人間だって、TVの中で鳴っている電話音を、自分の家の電話音と勘違いすることだって多い。抜本的に、音というのは処理が難しい技術なのかもしれない。

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