カテゴリー「組み込み技術」の記事

2017年8月13日 (日)

無線でネットに接続されていることが前提の組み込みの脆弱性:無線なんてすぐ妨害できる

 地味におもしろい、組み込みセキュリティの話。 (1/5):EnterpriseZine(エンタープライズジン)は、参考になる。特に、ネットに接続されていることが前提の組み込みシステムの危うさに関する話は、本当にそうだと思う。無線接続なんて邪魔するのは簡単だ。そんな脆弱な技術を、組み込みの重要なところに入れてしまってはダメだ。あくまで、ネットがなくても十分動き、ネットがあればサービスレベルが向上する、ということでないと。

2017年8月 7日 (月)

Tesla車を遠隔ハッキング:どんな機器でも優秀な技術者にかかるとハキングされることを実感

 ハッキングといっても、デジタル空間に限られたなら、人命にはかかわらない。でも、組み込み機器を遠隔からハッキングされると人命にかかわる。その最たる例は自動車であろう。
 シリコンバレーNextレポート - こうしてTesla車を遠隔ハッキングした、中国Tencentが詳細を公開:ITproはTesla車の遠隔ハッキングに関する手口を公開した例である。まず、Tesla社に通報し、Tesla社がその脆弱性を修正してからの発表ということだ。少し引用する。


Teslaが運営する自動車販売店やバッテリー充電スポットに用意してある無線LANアクセスポイントに、自動的に接続する仕様になっている。その無線LANアクセスポイントのSSIDとパスワードは全ての場所で共通であり、しかもパスワードは「abcd123456」といった具合に非常に脆弱だった。


 まず遠隔ハッキングの入り口はここからだったらしい。ここから、ファームを書き替える手口は、すごいの一言である。でも、一旦、遠隔からの入り口があれば、何でもできるのだということがよくわかる。たかが無線LANなのだが、きっちりと守る必要がある。
 この報告ですごいのは、昨年見つけた脆弱をTesla社は既にふさいでいるのだが、今年もやっぱり遠隔ハッキングされてしまった、ということである。Tesla社ほどの優秀な人材を引き付けられる会社ですら、優秀なハッキング技術者にかかれば、結局はハッキングされてしまうというショキングな事実である。

2017年8月 6日 (日)

格安スマホの個人情報漏えい問題:いくらなんでも漏えいさせすぎ

 米Amazonが米BLU製格安スマホを販売停止、ユーザー情報を中国へ送信 - 日経テクノロジーオンラインによれば、中国製の格安スマホが中国のサーバーへ無断で個人情報を送っていたという問題で、Amazonが販売停止にしたという。この送っていたという個人情報がすごい。少し引用する。


 BLU製スマホが採用する中国Shanghai Adups Technology(以下Adups)製のファームウエアには、ユーザーが入力したテキストメッセージの全文やアドレス帳の内容、電話履歴、電話番号、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)やIMEI(International Mobile Equipment Identity)といった個体識別情報を中国のサーバーに無断で送信するという問題があった。


 いくらなんでも、ひどすぎる。ウィルスが仕込まれた状態で出荷されているようなものだ。スマホのような個人情報のかたまりの製品は、価格よりも信頼性の方が重要ということだろう。

2017年8月 2日 (水)

下手に高信頼性にするよりも壊れたら交換する方が賢いかも

 農業 4.0 - 古巣のシステムを使わない、元富士通SE「第二の人生」:ITproの記事は、少し考えさせられた。農業のIoTでは、環境が過酷なので、センサー機器は通常、1個あたり20万円から40万円程度もするらしい。この記事の技術者は、そうした機器を使わず、シングルボードコンピュータのRaspberry Piを搭載し、センサーは1個1500円ほどの市販品で、1年ごとにセンサー部品などを交換することを前提の構成にしたらしい。
 メーカー発想としては、過酷な環境には、それに耐えられるだけの環境保証範囲の部品を使って、筐体も防水対策を完全にして、ほこりが入らないよう密閉構造にして、など、次々と対策したくなる。そして、高価なものになってしまう。いくら良いものでも、あまりに高価だと使えない。といって、すぐに壊れては使いものにならない。1年に1回の部品交換でしのぐというのは、ラズパイやそれにつながるセンサーが安く入手できる現在の、現実的手段かもしれない。

2017年7月27日 (木)

いろいろなモジュールが接続できるマイコンボード

 いろいろなモジュール用コネクタのついたDiscovery kitは、以前、書いたことがある。このボードが Interface 2017年 09 月号「センサ実験にピッタリのマイコン・キット」という記事で紹介されていた。STマイクロのマイコン基板は安くて、機能が豊富なので、新製品が出た時も注目である。

2017年7月26日 (水)

Interface9月号に掲載の新連載「IoT時代に便利に使えるシンプルUSB制御ライブラリ」:組み込みでUSBを使うときに使えそう

 前回に引き続きInterface 2017年 09 月号の感想である。新たに連載が始まる「IoT時代に便利に使えるシンプルUSB制御ライブラリ」は、まずUSBホスト・ライブラリの紹介から始まっている。つまり、USBの周辺機器をマイコン側から活用するという視点での連載なのである。
 前回、本誌の感想を書いたが、センサ接続のシリアルI/FとしてI2C/SPI/UARTの解説があった。単純な機能であれば、I2C/SPI/UARTは今後も主流であろう。だが、データ量が大容量になり、高速I/Fが必要な場合、USBが主流になるに違いない。
 この連載では、筆者作成のUSBホスト・ライブラリを、いろいろなマイコンに移植するという連載のようだ。最近のUSB機能付きマイコンなら、メーカー提供のライブラリーが大抵ついているが、都度使い方を覚えるのも大変だ。いろいろなマイコンで共通に使えるホストライブラリというのは、面白そうである。

2017年7月25日 (火)

Interface9月号の特集は「IoTのヒント満載!センサ事典256」:世の中にはこんなにたくさんのセンサがあり、しかも入手可能とは

 Interface 2017年 09 月号の特集は「IoTのヒント満載!センサ事典256」。本誌お得意の、一覧表形式で、通販サイトで入手可能な256種類ものセンサ・モジュールが紹介されている。さらに、この紹介とは独立して、モジュールの外観写真、概要(参考価格入り)、マイコンとの接続方法、サンプルソフトを「センサの使い方」で解説。技術面では、センサ接続に使われるフォルタリング処理、シリアルI/F(I2C/SPI/UART)などを解説。とどめは、秋月で入手できるセンサモジュールに関する別冊の小冊子がついている(こちらには参考価格の記載がないのが残念)。これだけのセンサモジュールの情報が入手できるというのは、本誌ならではである。少し残念なのは、内容が少し整理されていないことである。予備知識のある人なら、非常に参考になるであろう。

2017年7月24日 (月)

組み込み機器におけるIPフラグメンテーション処理:昔は大変だった

 前回、DNSの障害が、なぜかIPフラグメンテーション処理で生じるという話を書いた。それで思い出したことがある。以前も書いたことがあるのだが、組み込み機器におけるIPフラグメンテーション処理の話である。
 IPフラグメンテーション処理において、パケットを分割する処理は簡単である。下位層のMTUサイズで分割して下位層へ送ってやればいいからだ。問題は、これを復元してやる処理である。バラバラに分割されたパケットを復元するには、それなりの作業用メモリーとCPUパワーを必要とする。昔の貧弱な組み込み機器では、なかなか難しい話であった。特に、WAN経由だと、分割されたパケットは(IP層は順序保証しないから)順番に到着しない。ところが、実験室環境のLANでは、きっちりと順序良く到着するのだ。つまり、テスト環境では、分割されたパケットの到着順序をバラバラにするテスタが必要なのである。ネットワークが普及してからは、こうしたテスト環境のためのテスト装置が完備されたが、昔は、この手のテスト装置は自分達で作るしかなかった。作るのも、テストするのも、テスト環境を作るのも、大変であった。

2017年7月22日 (土)

トランジスタ技術8月号の別冊付録「秋葉原&日本橋!真夏のブラリ電子工作」が面白い

 トランジスタ技術 2017年 8月号の特集記事は、「シミュレータで早分り! 電子回路教科書」。ちょっと私の専門領域から外れすぎである。ただ、別冊付録が面白いのだ。特に秋葉原編が面白い。私は、ここ10年くらい秋葉原へはほとんど行っていない。大阪に単身赴任していた、というのが最も大きな理由なのだが、電子技術者にとって、面白さに欠けてきたからだ。最近は、1年に1回くらい、秋月あたりをぶらつく、ということくらいしかしていない。でも、それは、老化現象だったのかもしれない。この別冊を見て、また秋葉原をうろうろしようと思った。

2017年6月30日 (金)

Amazon Echoって会話以外にもいろいろできる

 Amazon Echoは、音声会話デバイスだと思っていた。
 AIスピーカー競争 - Amazon Echoはスピーカーにあらず、汎用コンピュータだ:ITproによると、それだけではないらしい。ホームコントロールデバイスのようだ。今まで、ホームコントロールという分野は、結局は普及しなかった。でも、Amazonなら、ひょっとすると、それを覆す可能性がある。

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