カテゴリー「組み込み技術」の記事

2017年9月19日 (火)

AI専用チップはFPGAが有利?:IntelがAltera社を買ったのはこのためか

 ディープラーニングは、学習はCPUパワーが必要だが、その学習結果を使った推論はそれほどでもない、というのが定説である。実際、推論を組み込み機器に入れる取り組みも多い。ところが、実際には、莫大なユーザーがいるクラウドサービスでは、推論もCPUパワーが必要らしい。サーバー・プロセッサ バトルロイヤル2017 - GoogleのAI専用チップに挑むMS、奥の手は「謎の精度」:ITproから少し引用する。

 Googleは2013年に「スマートフォンのユーザーが1日当たり3分間、音声認識を利用する」というシナリオに基づいて、推論に必要となるITインフラストラクチャーの規模を見積もっている。その結果、CPUだけで全ての音声認識の推論を実行しようとすると、当時のGoogleが保有する全データセンターの2~3倍に相当する処理能力が必要になることが分かった。

 なるほどね、量が質に転換するという典型例である。Googleは、これを解決するために、専用チップを開発した。マイクロソフトは、同じ専用チップでも、FPGAで実装するという手段を提供した。少し引用する。

 FPGAを使うソフトDPUのメリットとして、柔軟性が高いことを挙げる。「機械学習の進化はとても早いが、FPGAであれば論理回路を後から変更することで、新しい手法に対応できる」(Chung氏)という主張だ。Microsoftが独自に浮動小数点の精度を定義し、それを実ハードウエアで検証できたのも、FPGAならではのメリットだ。論理回路をハードウエアとして実装すると、新しい手法を考案してもチップが完成する1~2年後までハードウエアでは検証できない

 これは納得である。技術が確立したら、専用チップをASICとして開発する方がいい。同じゲート規模でも、FPGAよりも安いし、消費電力上も有利だろうからだ。一方で、ディープラーニングは、発展途上の技術だという側面がある。その場合、すぐに回路を変更できるFPGAの方が有利だ。インテルは、Xilinxと並ぶ大手FPGA会社のAltera社を買った。これは、マイクロソフトのような動きを見越してのことなのだろう。AI時代には、新たなインテルとマイクロソフトの連携がはじまるのだろうか。

2017年9月17日 (日)

今年の組み込み総合技術展は11/15~17開催

 可能なら毎回行くことにしている組み込み総合技術展の概要が発表された(ET2017、IoTの課題を解消する技術に焦点 - EE Times Japan)。IoTというキーワードがあるので、今年もそれなりに入場者があるだろう。ビッグサイトではなく、パシフィコ横浜なので、千葉在住の私としては、少し遠いのだが、行ってみようと思う。一時、組み込み関連の展示会はなくなるのではないか、という時期もあったが、最近は盛況なのでうれしい。

2017年9月10日 (日)

今時、平文で通信するとはねえ:結構いろんな情報が流れているらしい

 ASCII.jp:刑務所のドア開放や電車の不正操作も? 無防備なMQTTのM2M接続|Black Hat USA 2017/DEF CON 25 ラスベガス現地レポートは、未だにある組み込み機器メーカーのセキュリティに関する認識の欠如がよくわかる記事である。この記事の題名からは、MQTTが悪いような印象を与えるがそうではない。MQTTを使って、平文で通信していることが問題なのである。どの電車がどの路線を走っているのかがリアルタイムでわかったり、刑務所の監房のドアセンサーだったり、というのは、ちょっとびっくりである。

2017年9月 6日 (水)

Amazon AlexaとマイクロソフトのCortanaが連携

 前回、Amazon Echo Showの話を書いたが、Amazonは音声アシスタント機能Amazon Alexaの展開もおこたりない。ニュース - アマゾンの音声アシスタント「Alexa」で「Cortana」が使える、相互乗り入れ実現へ:ITproによれば、なんとマイクロソフトのCortanaと連携するという。日本で対抗できる企業はないのだろうか?

2017年9月 5日 (火)

音声認識のAmazon Echoに画面がついたAmazon Echo Show

 マスコミはアマゾンに踊らされるのか?:日経ビジネスオンラインで、Amazon Echo Showが、どこまで影響を持つ可能性があるかを知った。本当に、ここで書かれているほど影響力があるかは別にして、普及するということの威力を感じさせてくれる。Amazon Echo Showは、確かにデバイスとしての機能は優れているのだろう。でも、同じ程度のものを作れる会社は、数多くあるに違いない。しかし、これを普及させる力については、Amazon社が抜きんでているのであろう。ちょっと、影響力が大きすぎないか、という危惧を感じてしまうほどである。

2017年9月 4日 (月)

SONYもパナソニックも会話機能付きスピーカーのAI部はGoogle頼み

 ソニーもAIスピーカー 頭脳はグーグルに依存  :日本経済新聞は、日本のメーカーがAI技術から取り残されていることを端的に示す話だ。SONYもパナソニックもGoogleの技術を使うとは・・・。ものづくりでは負けないが、付加価値では勝てないということなのだろうか?

2017年9月 3日 (日)

サイバー攻撃には超音波という手法もあるとは:MEMSセンサーが超音波に弱い

 いろいろな攻撃手段があるものである。
 シリコンバレーNextレポート - ドローンやVR機器は超音波に弱い、中国アリババの研究者が実証:ITproによると、ドローンやVRヘッドセット、スマートフォン、電動スクーターなどに搭載されているMEMSセンサーに著音波をあびせると誤動作するという。センサーが誤動作すれば、そのセンサー情報に基づいて動いているシステムも当然誤動作する。ネットワークからの侵入だけでなく、こうした物理手段による攻撃も注意を払う必要があるとは・・・。組み込み機器開発者は、いろんなことを知らなければならない。

2017年8月27日 (日)

FPGAマガジンNo.18の特集は「Googleも推す新オープンソースCPU RISC-Vづくり」:本誌向けに新たに実装した内容を解説

 組み込みマイコンのCPUコアのデファクトは、現時点ではARMである。ただ、ARMがソフトバンクに買収された影響で、ARM以外の選択肢をということで、RISC-Vが注目されているらしい。ただ、オープンといっても、命令セットがオープンなのであって、実際のチップは、まだ1~2社というレベルである。
 そんな現状の中で、FPGAマガジンNo.18向けにVerilog-HDLで実装し、実際にFPGA上で動かし、検証用テスト・プログラムによる動作検証を実施し、さらには、積和演算命をカスタム命令として追加する、というところまでを解説。名前は有名だが、あまり情報のないRISC-Vの技術的な内容と、現状での実装状態を知るのに役立つ。サポートページで、実際のVerilog-HDLコードやソフト開発環境をダウンロードできる予定のようだが、8/25時点では、まだ準備中のようだ。
 特集記事以外には、MIPSのFPGA実装コアMIPSfpgaを実際にFPGA上に実装するという記事もある。

2017年8月25日 (金)

Interface10月号の特集は「IoTのための地図・地形・地球 大集合」:組み込みとしてはラズパイZero W、Android Thingsの別特集

 Interface 2017年10月号の特集は「IoTのための地図・地形・地球 大集合」。Interface誌で地図というと、すぐにGPSモジュールを思い浮かべる。もちろんGPSモジュールの記事もあるのだが、主力は、データである。本誌お得意の一覧は、地図・地形・地球オープンデータ事典100。よくもまあ、こんなにあるものだと、いつもながら感心。組み込み屋にとって、こうしたデータ活用は苦手分野だが、位置情報がIoTの重要な位置を占めることを考えると、こうしたデータ活用の知識も必要になってくるのだろう。
 今月号は、もう1つ(得)特集というのがあって、特集1は、やっと技適が取れて日本でも入手可能になった小型で安価なWi-Fi付きラズパイZero W。Wi-Fiを動かし、Bluetoothを動かし、ラズパイカメラを接続し、Amazon IoTへ接続するにはどうするかを簡潔に解説。特集2は、Android Things。ラズパイ3にインストールし、Lチカをやり、Androidスマホからクラウド越しでLチカを制御するところまでを簡潔に解説。どちらも、技術の詳しい説明はなかったが、とりあえず試してみるのはどうするか、ということがわかる。組み込みは、この最初のところが意外に手間取るので、参考になるだろう。

2017年8月22日 (火)

リモコンで車を呼び寄せる:まるでSFの世界だ

 未来のクルマ、ブロックチェーンで安全に鍵シェア 自動運転でグローバル開発競争(上)(2ページ目) - 日経テクノロジーオンラインによると、自家用車が完全自動運転車になったときの応用の1つとして、専用リモコンのボタンを押すことで、ユーザーは自分のいる場所に自動車を呼び寄せられるようになるという。まるで、スーパージェッターの流星号のようだ(といって、わかるのは中高年以上の年代だろうけと)。まだ自動車は空を飛んでいないが、自動運転というのは手の届く技術になりつつあることを実感させてくれる。その技術の根幹にIT技術が使われているということで、安全対策は本当に大丈夫なのか、すごく心配だが。

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